一門を超えた豪華共演!「大阪落語祭 初日大阪松竹座公演」開催

12月1日(火)

大阪松竹座

コロナ禍で影響を受けた文化芸術活動の機会を創ることでその活動を支援し、大阪府民に鑑賞機会を提供する「大阪府文化芸術創出事業」の一つとして、12月1日(火)から31日(木)まで、府内10会場で計約100公演、上方落語家総勢約250人が参加して開催される「大阪落語祭」。そのスタートを飾る「初日大阪松竹座公演」が1日(火)、大阪松竹座で開催され、普段は共演することのない金看板の上方落語家が勢揃いしました。

新型コロナウイルス感染防止のため、お客様の入場時の検温と消毒の徹底、座席は1席間隔、最前列は不使用としました。

開口一番は笑福亭鉄瓶。クセの強い男たちのやりとりを面白おかしく聴かせる『四人癖』でしっかりと会場を温めました。

桂米團治の演目は、なんとか年末年始を越そうとする夫婦と借金取りたちの姿を描いた『掛け取り』。巧みな言葉遣いや見事な美声で会場を盛り上げました。

時事ネタなどにも触れつつ、会場を大いに沸かせたのが桂文珍。最先端の電子機器から伝説の名人まで登場する創作落語『スマホでイタコ』を披露。時折飛び出す毒舌でも会場を爆笑させました。

中トリは桂福團治。新年の風物詩である“えべっさん”での出来事を聴かせる『蜆売り』を熱演しました。

中入りのあと、注目の口上が行われました。司会を務める桂米團治が「大阪府文化芸術創出事業」の意義を発信した後、「まさに夢の共演。これだけの顔ぶれが揃ったことがあったかどうかわからない」と話し、幕が上がると、向かって左から桂米團治、笑福亭仁智、月亭八方、桂ざこば、桂福團治、桂文枝、桂文珍、笑福亭鶴瓶の8人がずらり。会場からの拍手がなかなか鳴りやみませんでした。

笑福亭仁智から順に一人ずつ口上を述べ、さすがの話芸に会場も大盛り上がり。最後は「上方落語がますます弥栄(いやさか)となるように」と、桂文枝の発声による大阪締めで結びました。

口上のあとは笑福亭鶴瓶が高座へ。迫力あるしゃべりと抜群のテンポで『癇癪』を口演しました。

トリは桂文枝。演目は創作落語『赤とんぼ』で、話芸の巧みさとストーリーのおもしろさで観客を引き込み、拍手と笑いに包まれるなか、初日公演は終了しました。

終演後には桂福團治、桂文枝、桂米團治が参加して、囲み会見が行われました。桂福團治は「ほかと違う臨場感が味わえた」と感想を述べ、桂文枝は「大変な状況の中、大きな舞台を用意していただいてありがたかった。これを起爆剤に盛り上がっていきたい。今日は、たくさんのお客さんに来ていただいたが、こういう場所が増えたらいい。」と謝意を表しました。桂米團治も「これからも官、民、財界一体になって落語を盛り上げていただいたらこんなにうれしいことはない」と期待を寄せました。

  • イベント名
    大阪府文化芸術創出事業『大阪落語祭』初日 大阪松竹座公演
  • 開催日
    12月1日(火)
  • 会場
    大阪松竹座
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