おなじみの曲もたくさん! 「南宗寺でクラシックを楽しむ会」開催!

2019年10月13日(日)

南宗寺(堺市堺区)

10月13日(日)、堺市堺区の南宗寺で行われたのが『南宗寺でクラシックを楽しむ会』です。日本センチュリー交響楽団の演奏のほか、声楽が披露され、誰もが身近にクラシックに親しめるコンサートとなっていました。

おなじみの曲もたくさん! 「南宗寺でクラシックを楽しむ会」開催!

会場にはたくさんの観客が詰めかけました。まずMCとして吉本新喜劇から小寺真理が登場。このイベントについて説明します。

そして日本センチュリー交響楽団から弦楽四重奏のメンバーを呼び込み、紹介を行うと会場からは拍手が。まずは3曲。パッヘルベルの『カノン』、ボッケリーニの『メヌエット』、アンダーソンの『舞踏会の美女』が奏でられます。どの曲も耳馴染みのあるメロディで、会場も美しい音色にうっとりと聞き惚れていました。

そして曲が終わるとMCの小寺とのトーク。南宗寺で演奏することについてメンバーは、これほど歴史のあるところで演奏する機会はあまりないので、非常に楽しみにしてきたとニッコリ。そして一曲目に演奏した『カノン』の作者であるパッヘルベルが生まれたのが、南宗寺にある重要文化財の仏殿ができたのと同じ1653年であることを明かすと、会場からは「へ〜ッ」と驚きの声が上がります。ほかに演奏会で起こったハプニングについてのトークでは、会場から笑いが起こっていました。

続いて、メンケンの『ホール・ニュー・ワールド』、シュトラウス二世の『ワルツ「美しき青きドナウ」』、イヴァノヴィチの『ドナウ川のさざなみ』の3曲が演奏されました。演奏後のトークでは、再びコンサートで起こったハプニングのエピソードで会場を沸かせます。メンバーは、庭から聴こえてくる鳥の鳴き声とのコラボも楽しい、と笑顔を見せていました。

続いてはアンサンブル エスカルゴによる声楽です。『オ・ソレ・ミオ』からスタートし、『オペラ 椿姫より 乾杯の歌』、『オペラ カルメンより 闘牛士の歌』、『オペラ ジャンニ・スキッキより 私のお父さん』、そして『オペラ ラ・ボエームより 別れの四重唱』の4曲を聴かせてくれます。伸び、張りのある美しい歌声が響くと、たちまち会場はコンサートホールに。庭の木を揺らす風が、歌声をのせて心地よく吹き抜けていきます。男女のやりとりを演じながら歌う曲では、観客から笑いがこぼれるシーンも。

トークでは、声楽を始めた時期やどうやって声を出せるようになったかなどをMCの小寺が質問。メンバーからはハモるときにはやはり他の人につられそうになることや、テノールのパートには目立ちたがりが多いなど、楽しい裏話が披露されました。ラストは『ふるさと』や『村祭』など、秋の歌をメドレーで。懐かしい歌が響くと、会場のあちこちから合わせて歌う声も聴こえてきました。

最後は再び日本センチュリー交響楽団の四重奏です。演奏されたのは、ハイドンの『弦楽四重奏曲 第62番「皇帝」より第2楽章』、モーツァルトの『セレナード第13番』、そして『「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」より第1楽章』の3曲。美しいハーモニーを聞かせる4人の演奏に、会場はじっくりと聞き入り、1曲終わるごとに大きな拍手を送っていました。

そして、最後にアンコール曲として演奏されたのは、美空ひばりさんの『川の流れのように』。ゆるやかなメロディが響き始めると、再び会場のあちこちから歌声が聴こえてきます。演奏が終わると、会場は大きな拍手に包まれました。

メンバーが、クラシックのなかでも耳馴染みのいい曲を取り混ぜてみました、と今日の演目について話すと、会場からは再び拍手が起こります。さらに最初のパートでドナウ川の曲を演奏することもあり、日本の川と比べてみてはと『川の流れのように』を入れたことを明かすと、MCの小寺も驚きの表情を見せていました。そして日本センチュリー交響楽団はハイドンに力を入れていること、コンサートを開催しているいずみホールにもぜひとアピール。そこからも新喜劇の話題で盛り上がるなど、終始和やかな雰囲気でコンサートは幕を下ろしました。

  • イベント名
    南宗寺でクラシックを楽しむ会
  • 開催日
    2019年10月13日(日)
  • 会場
    南宗寺(堺市堺区)
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