レポート

歴史ある建物で、朗読、音楽、バレエを満喫!星空の下で楽しむ「まちなかMUSIC DAY ~大阪大学会館でいのちをテーマに音楽を楽しもう~」を開催!

開催日程:

2024年10月26日(土)

会場:

大阪大学会館 アセンブリー・ホール

10月26日(土)、大阪府豊中市にある大阪大学会館 アセンブリー・ホールにて「まちなかMUSIC DAY ~大阪大学会館でいのちをテーマに音楽を楽しもう~」が開催されました。第一部、第二部でそれぞれ違った内容の公演は、どちらも多くの人が来場し、音楽、朗読やバレエを楽しみました。

このイベントは、大阪府、大阪文化芸術事業実行委員会主催による、『大阪文化資源魅力向上事業』の一環として実施。2025年に開催される大阪・関西万博に向け、府内各地の文化資源の魅力向上とともに、地域の魅力を広く発信することを目的として開催されるものです。

第一部は「星空コンサート『音楽と楽しむいのちの物語』」。日本センチュリー交響楽団による音楽と「いのち」をテーマにした朗読が行われます。今回のイベントのスペシャルナビゲーターとして、豊中市出身のココリコ・田中直樹がステージに登場します。

右手にマイクを持ちトークするココリコ・田中直樹

MCから、今回のイベントの会場である大阪大学会館について、昭和3年に建てられ、平成16年に国の登録有形文化財建造物に登録されたことが伝えられ、今回は天井に満天の星空が演出されること、そして田中も朗読劇に参加することが明かされます。そして、早速、NPO法人アニメ声優Unit・メダカのコタロー劇団による朗読「100万回生きたねこ」へ。会場の照明が落とされると、天井が満天の星空に変わります。朗読が始まると、来場者は物語の世界に引き込まれていきました。続いて、日本センチュリー交響楽団によるシューマン作「子供情景より 見知らぬ国と人々について、トロイメライ」、モーツァルト作「きらきら星による12の変奏曲」、「アイルランド民謡 ロンドンデリーの歌」です。フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットの5つの楽器のそれぞれの音色が重なり、醸し出されるハーモニーが観客を魅了しました。

朗読の様子
天井に映される満点の星空と演奏中の出演者と観客
演奏中のセンチュリー交響楽団

続いては、朗読「ブレーメンの音楽隊」、そして演奏は、ドビュッシー作「小さな黒ん坊」、「山の音楽家 じゅんばん協奏曲」、「日本の歌(花いちもんめ~浜辺の歌~村祭り~ふるさと)」、「ずいずいずっころばし」というラインナップ。まずは、朗読からスタートです。田中は、犬の役を熱演し、太鼓を叩くシーンでは激しい太鼓の音を聴かせ、会場を盛り上げます。ユニークな動物たちの活躍に、会場の子どもたちもすっかり夢中になっていました。日本センチュリー交響楽団の演奏も、弾むように楽しげな曲や郷愁を誘うメロディなどをたおやかな音色を聴かせてくれました。

「ブレーメンの音楽隊」のスライドが映される中、朗読する田中とアニメ声優ユニット・メダカのコタロー劇団

田中を真ん中にして横一列で映る出演者全員

第二部は、「星空コンサート『バレエで彩るいのち輝く音楽会』」。スーパークラシックアンサンブルの生演奏と共に、世界的なバレエダンサー針山愛美がバレエを披露します。演奏は、「夕焼け小焼け」など「秋の歌つむぎ」からスタート。続いての「カヴァレリア・ルスティカーナ」より「間奏曲」では、針山が演奏をバックにしなやかで美しいバレエを披露します。エルガー作「愛の挨拶」、さらにホルスト作 組曲「惑星」より「木星」では、針山が観客の目の前で踊るシーンも。

針山は、今日の踊りについて、バレエが初めてという人も身近に感じられて、楽しめて、明日へのモチベーションにつながるようなものになればと笑顔。そして「芸術には言葉、国境の壁がなく、繋がっていく力がある」と話すと、音楽とバレエを目と耳で感じてもらえたら、とアピールしました。続いては、アザラシヴィリ作「ノクターン(夜想曲)」、そしてサン=サーンス作 「白鳥」(バレエ「瀕死の白鳥」)へ。静かで寂しげな旋律をバックに、繊細な踊りで白鳥を表現する針山の姿に、会場も見入っていました。

生演奏をバックにバレエを踊っている場面
生演奏をバックにバレエを踊っている場面

演奏とバレエを見た田中は「すばらしい!」と話したあと、7月からプライベートでバレエを習い始めたことを明かします。それを聞いた針山からは、「フィナーレで一緒に」とお誘いが。会場の拍手が後押しとなり、針山とのコラボが実現します。チャイコフスキー作「フィレンツェの思い出 第1、4楽章」のあと、アンコールのチャイコフスキー作「弦楽セレナード」より「ワルツ」で、田中がバレエを披露。まだどこでも見せたことがないとのことでしたが、針山のリードでステージ前へ進み、ぎこちない動きながらも懸命に踊る田中の姿に、会場からは何度も拍手が起こっていました。

バレエを一緒に踊る田中と針山

素晴らしい時間を過ごした観客からは、スーパークラシックアンサンブルと針山にも大きな拍手が送られ、イベントが終了しました。

出演者全員
  • イベント名
    まちなかMUSIC DAY ~大阪大学会館でいのちをテーマに音楽を楽しもう~
  • 開催日

    2024年10月26日(土)

  • 会場

    大阪大学会館 アセンブリー・ホール

・障がい等により配慮を希望される方は、各プログラムのお問い合わせ先までご連絡ください。
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