レポート

旧枚方宿の鍵屋資料館で、今昔の演芸を楽しむ1日「鍵屋今昔演芸祭~市立枚方宿鍵屋資料館で今昔の演芸を楽しもう~」開催

開催日程:

2024年9月8日(日)

会場:

市立枚方宿鍵屋資料館およびその周辺

9月8日(日)、市立枚方宿鍵屋資料館にて「鍵屋今昔演芸祭 ~市立枚方宿 鍵屋資料館で今昔の演芸を楽しもう~」が開催されました。
このイベントは、大阪府、大阪文化芸術事業実行委員会による、『大阪文化資源魅力向上事業』の一環として実施。2025年に開催される大阪・関西万博に向け、府内各地の文化資源魅力向上とともに、地域の魅力を広く発信することを目的として開催されるものです。

「鍵屋今昔演芸祭」の舞台は、国指定有形文化財の鍵屋別棟の大広間。江戸時代に京と大坂を結ぶ京街道の宿場町として栄えた枚方宿の歴史と重ねながら、「今昔」をテーマに様々な大衆演芸の演目が披露され、多くの方が楽しみました。また、同日開催の「枚方宿くらわんか五六市」と連携し、五六市会場でのミニステージや、鍵屋資料館周辺商店の協力のもとスタンプラリーも開催されました。

鍵屋別棟・大広間では「鍵屋今昔演芸祭」がスタート。
1997年まで料亭・料理旅館「鍵屋」として営業していた木造2階建ての建物(別棟)は、2023年8月に国登録有形文化財(建造物)となり、枚方宿や淀川の舟運にまつわる史料、絵画、模型、映像などが常設展示されています。寺社仏閣でしかみられない貴重な折り上げ格天井を備えた2階の大広間は、シャンデリアがきらめき、当時の賑わいを今に伝えています。

まず、司会進行の花岡京子氏(伝統芸能コーディネーター)が、日ごろからなじみ深い芸能と、日本の古くから伝統的に伝わっている芸能とを見比べ、聴き比べていただきたいと観客のみなさんに「鍵屋今昔演芸祭」の趣旨をお話しされました。
引き続いて、市立鍵屋資料館の辻他館長を招き入れ、館長からは、フリップを用いて、枚方宿の歴史や鍵屋資料館について、ご説明いただきました。

第一部は、ジャグリングと太神楽(だいかぐら)です。もりやすバンバンビガロがカラフルなポールと小道具を使ってジャグリングやマジックを披露。軽快な技とユニークなトークで観客を沸かせます。次は、豊来家玉之助による太神楽。皿回し、和傘回しや獅子舞で観客のみなさんの厄を払いました。

第二部は、音曲漫才と浪曲。ラニーノーズの洲崎は枚方市出身ということもあり、観客は大喜び。ギターバトルを展開し、会場は笑いの渦に。ギターと歌に手拍子も入りノリにノリました。続いて、浪曲師の真山隼人が、桂三枝(現 桂文枝)作「鯛」を沢村さくらの三味線の伴奏に合わせ、セリフと節で語りました。

第三部は漫才と落語です。枚方市出身のCOWCOW(多田健二、善し)の2人が会場に入ってくると、観客は大歓迎で写真の嵐!観客からリクエストのあった「あたりまえ体操」で会場は大いに盛り上がりました。

大トリは桂米紫の落語です。枚方宿にちなんで、江戸時代に淀川を通行していた三十石船を舞台にした演目である「三十石舟」をダイナミックな表現で披露。風情のある物語に、枚方宿の景色が目に浮かぶようでした。

「鍵屋主屋」では、旧田中家住宅をはじめとする枚方市内の文化財の紹介展示や、淀川舟運の魅力発信動画が上映されました。また、ミャクミャクも登場し、大阪・関西万博をPRしました。
同日開催の「枚方宿くらわんか五六市」と連携し、くらわんか五六市GRフェスのミニステージにも、もりやすバンバンビガロ、ラニーノーズ(洲崎貴郁、山田健人)が参加し、来場者を盛り上げました。また、鍵屋周辺商店の協力のもと行われた「鍵屋通りお散歩スタンプラリー」にも多くの方が参加しました。

  • イベント名
    鍵屋今昔演芸祭 ~市立枚方宿鍵屋資料館で今昔の演芸を楽しもう~
  • 開催日

    2024年9月8日(日)

  • 会場

    市立枚方宿鍵屋資料館およびその周辺

・障がい等により配慮を希望される方は、各プログラムのお問い合わせ先までご連絡ください。
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