レポート

ファクトリーアートとジャズのコラボ!東大阪で注目のイベントが開催!!

開催日程:

2024年12月7日(土)

会場:

大阪商業大学谷岡記念館

12月7日(土)、東大阪市の大阪商業大学谷岡記念館で『アート&ジャズ ハーモニー ~谷岡記念館でファクトリーアートとジャズを楽しもう~』が開催されました。

このイベントは「大阪文化資源魅力向上事業」の一環で、2025年に開かれる大阪・関西万博に向け、大阪府内にある文化資源の魅力向上、地域の魅力発信に取り組むことを目的に行われるものです。

イベントに先立ち、「アーティスト・イン・ファクトリー東大阪2024」として、アーティストと東大阪の「まち工場」のコラボレーションが、昨年に引き続き行われました。この取り組みは、「まち工場」で制作されるアート作品を東大阪の新たな文化資源と位置づけ、その魅力を発信していくというもの。今年は7人のアーティストが7つの工場とマッチング。大阪・関西万博のテーマでもあるSDGsの視点から、廃材を活用して作られたアップサイクルアートとして、オリジナリティにあふれた「ファクトリーアート」作品を制作しました。

イベント当日には、コラボした企業の理念やビジョンなどをアーティスト自身の解釈で作品化した「ファクトリーアート」作品を会場内の各所に展示。鉄パイプやエアチューブ、車のホイール、ネジなどを使った独創的な作品が、多くの人の注目を集めていました。

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今回の会場となった「谷岡記念館」は、1935年に建設されたモダニズム建築で、国登録有形文化財にも指定された建物。東大阪の未来を感じさせる「ファクトリーアート」作品は、歴史ある建物ともぴったりとマッチングしていました。

さらにイベントでは、スペシャルなライブも実施。第一部は大阪商業大学との共催で行われた「“昭和”のものづくりとジャズステージ」。歴史ある谷岡記念館を舞台に、当時のダンスホールの雰囲気を再現し、音楽とダンスで昭和モダンを甦らせました。

続いて行われたのが、大阪大学総合学術博物館 副館長の船越幹央氏による基調講演「近代大阪の産業とモダニズム-歴史的ストックを未来に生かす視点-」。東大阪で受け継がれてきた「ものづくり」の歴史を支える工場や機械とアートとの親和性について、歴史的視点に基づき、語られました。

プログラムの合間には、ファクトリーアートの制作を行った企業とアーティストが、それぞれの視点を取り入れた「ものづくり×アート ワークショップ」を実施。「廃材でスマホスタンドを作ろう!」は、曲げ加工を施した廃材にスプレーで好きな色を付け、オリジナルのスマホスタンドを作るというもの。東大阪にちなんだ4つのオリジナルキャラをセル画で描いたのは「セル画で東大阪のオリジナルキャラを描こう!」。「ダイカストの廃材を使い、オリジナルアクセサリーを作ろう!」では、ダイカストの廃材でカフスやネクタイピン、ネックレスなどを制作しました。

エアチューブから出た廃材を利用したアートを製作したのは「親子で楽しめるチューブアートワークショップ」。金属製の丸い廃材を使った「廃材で顔を作ろう」では、ペーパーウェイトとしても使えそうな作品を作りました。「針金で天使の人形作りワークショップ」は、参加者が廃材の針金を使って天使の人形を作ったほか、昔は藁で作ってホタルを入れて楽しんでいたという「ホタルカゴ」を針金で作ったものもプレゼント。どのワークショップにもたくさんの人が参加し、世界でひとつだけの作品を作ることを楽しんでいました。さらに「河内木綿のどんぐりストラップ作り体験」、「日本の伝統遊戯「将棋」に関する体験講座」なども開催されました。

ライブの第二部は「“令和”のものづくりとジャズステージ」。「令和ジャズの最前線」として、令和のジャズミュージシャン「asobiyoshi」がスタンダードナンバーを現代風に再構築して聴かせてくれました。ライブは「’S wonderful(ス・ワンダフル)」からスタート。レイ・チャールズ作の「Hallelujah I love him so(ハレルヤ・アイ・ラブ・ヒム・ソー)」、「My favorite things(私のお気に入り)」のあとは、クリスマスソング「Santa Claus is comin’ to town(サンタが街にやってくる)」へ。ピアノの静かな旋律から始まる「Tea for two(二人でお茶を)」、そしてラストの「Smile(スマイル)」まで、スペシャルなライブを堪能させてくれました。

イベントのラストは「ものづくりアートショー」。ファクトリーアートの魅力について、人気芸人の西森洋一氏(モンスターエンジン)らのトークショーを開催。登壇したのは西森氏のほか、株式会社水野製作所 代表取締役 水野佑哉氏、アーティストの松岡龍一氏、サクラテック株式会社 代表取締役社長 CEO 大橋翔太氏、アーティストの慈観雅之氏、株式会社IDEABLE WORKS 代表取締役 寺本大修氏というメンバーです。

寺本氏はファクトリーアートについて、昨年から始めた取り組みであることを明かし、来年も挑戦を継続していくと話します。そこから実際に作品を手掛けたアーティストたち、そしてコラボした企業もそれぞれの思い、作品についてトーク。西森氏は「きな粉を噴射させる機械」などの作品を紹介し、これまで50作品ほど手掛けていること、ゴルフ練習器具の特許を取っていることも伝えました。

最後に寺本氏は、アートと工場という異質な者同士を結びつけることで新しい気付きになればと話すと、ファクトリーアートはこれまで制作された9作品で終わるのはなく、来年再来年と続いていく仕組みをみんなで作っていくことで、誇りに思えるような取り組みにしていきたい、アーティストが興味を持ってこの街に訪れるというふうになってほしい、と力を込めました。

  • イベント名
    アート&ジャズ ハーモニー ~谷岡記念館でファクトリーアートとジャズを楽しもう~
  • 開催日

    2024年12月7日(土)

  • 会場

    大阪商業大学谷岡記念館

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