レポート

大阪府指定有形文化財 顕証寺で楽しむ 「顕証寺仲秋の調べ~久宝寺寺内町で能楽囃子と燈路を楽しもう~」を開催

開催日程:

2025年9月14日(日)

会場:

顕証寺 本堂・無碍庵(東長屋)

9月14日(日)、顕証寺 本堂および無碍庵(東長屋)にて、「顕証寺仲秋の調べ~久宝寺寺内町で能楽囃子と燈路を楽しもう~」が開催されました。

このイベントは、大阪府・大阪文化芸術事業実行委員会主催による「大阪文化資源魅力向上事業」の一環として実施。府内各地にある文化資源のさらなる魅力向上を図り、地域の魅力を広く発信することを目的としています。

大阪府指定有形文化財・顕証寺本堂

この日は、大阪府指定有形文化財・顕証寺本堂を舞台に、歴史トークやお笑いステージ、そして能楽囃子の演奏会などが実施され、久宝寺寺内町で同日開催された「第16回久宝寺寺内町燈路まつり」を盛り上げました。

まずは、MCのコウノ・オブ・ザ・イヤー(元・令和喜多みな実、河野良祐氏)が顕証寺本堂に登場。今の芸名の由来などを話し、自己紹介しました。
続いて、顕証寺近松真定住職を招きます。近松住職は登壇すると仏さまに手を合わせ、トークショーがスタート。顕証寺の成り立ちや本堂について、そして、地域の方の心の拠り所として顕証寺があること、本願寺の蓮如上人についてわかりやすく説明していただきました。また、久宝寺寺内町の成り立ち、本願寺が東西に分かれた理由も教えていただけました。最後に住職は「顕証寺は大阪府の指定文化財ですが、国の重要文化財になるよう働きかけています。応援してください」と観客のみなさんにメッセージを送りました。

さて次は、お笑いステージです。ネイビーズアフロ(みながわ氏、はじり氏)が漫才を披露。この日のためだけに書き下ろした新作で、顕証寺をより詳しく魅力的に紹介。名言などを盛り込みながらも、しっかり笑える、面白くてためになるネタで盛り上げました。

続いては、4人組の能楽囃子ユニット、ナニワノヲト‐Naniwanowoto(笛・貞光智宣氏、小鼓・成田奏氏、大鼓・山本寿弥氏、太鼓・中田一葉氏)の演奏です。ナニワノヲト‐Naniwanowotoは、幅広い世代に能楽囃子の面白さや魅力を発信し、未来に繋げることを目的に活動している若手能楽師ユニットです。
迫力ある『早笛』の演奏から始まり、各楽器の音色が会場に響きます。そのあと楽器ごとの紹介があり、2曲目は雅楽に親しみある『楽(太鼓物)』を演奏。能楽や楽器についての説明に加え、太鼓については、観客を巻き込んでのワークショップ形式で説明。手でリズムを取り、お客さんたちも楽しめました。最後は、天女が舞う姿が思い浮かぶ『羽衣 和合之舞』の演奏で締めくくりました。

当日は、顕証寺無碍庵(東長屋)でワークショップも開催。地元八尾を中心に全国で活動する筆手紙道家元・浦川良子氏を講師に迎え、「筆手紙道ワークショップ」が行われました。参加者は色遊びをするかのように、無地の箸袋に思い思いの絵や図を描いていきました。

ワークショップの様子
ワークショップの様子


また、本堂での能楽演奏を行ったナニワノヲト-Naniwanowoto(小鼓・成田奏氏、大鼓・山本寿弥氏、太鼓・中田一葉氏)による「楽器体験ワークショップ」も行われました。
小鼓、大鼓、太鼓の体験ができ、楽器の持ち方から鳴らし方まで丁寧に教えてくれます。初めての人も多く、最初はみなさんとても真剣な面持ちでしたが、徐々にいい音が出始めると笑顔に! 子供の参加者も「とても楽しかった!」と大喜びでした。

終演後は「第16回久宝寺寺内町燈路まつり」が開催され、寺内町に燈籠の灯りが幻想的に映し出されると、訪れた参加者は歴史ある街並みに包まれながら、静かに流れる時間とともに、秋の夜の余韻に浸っていました。

  • イベント名
    顕証寺仲秋の調べ ~久宝寺寺内町で能楽囃子と燈路を楽しもう~
  • 開催日

    2025年9月14日(日)

  • 会場

    顕証寺 本堂・無碍庵(東長屋)

・障がい等により配慮を希望される方は、各プログラムのお問い合わせ先までご連絡ください。
・天候により、一部プログラムの中止・変更をする場合がありますので、あらかじめご承知ください。

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