会場では、新型コロナウイルス感染防止のため、座席は1席間隔、最前列は不使用としたほか、マスク着用や入場時の検温、手指の消毒、「大阪コロナ追跡システム」への登録のお願いなど、徹底した対策がとられました。
「初めのはじめ『五流派 彩寄席』」は上方落語を代表する5つの名跡「桂」「林家」「笑福亭」「露の」「月亭」の実力派5人が揃い踏みするという、大阪落語祭のスタートとしてふさわしい公演になりました。
開口一番は林家染八。冒頭、大阪府文化芸術創出事業の趣旨について説明した後に演目へ。軽妙でテンポのいい語りで「平林」を披露し、会場の期待を一気に高めました。
続いて高座に上ったのは露の紫。大阪人の気質をネタにしたまくらから、流れるように「看板の一」を披露しました。
中トリの月亭文都の演目は「算段の平兵衛」。文都ならではのキャラクターを活かした熱演で会場を沸かせました。
仲入りをはさみ、桂米紫が高座へ。大きなしぐさと勢いのある語りで「宗論」を口演しました。
トリをつとめたのは笑福亭銀瓶。まくらから大きな笑いをとり、「ちはやふる」を披露。最後に「大阪落語祭を皆様で盛り上げて下さい」と呼びかけて締めくくりました。