百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録記念! 市民も参加する新作能「水の輪」を上演

2019年9月16日(月・祝)

津堂城山古墳 特設ステージ

上方伝統芸能、上方演芸をはじめ、音楽、演劇など大阪の文化を世界に向けて発信する『大阪文化芸術フェス』。2019年は9月16日(月・祝)から11月17日(日)までの2ヶ月間、開催されます。初日となる9月16日(月・祝)には、キックオフイベントとして藤井寺市の津堂城山古墳特設ステージで『新作能「水の輪」@津堂城山古墳〜海と日本PROJECT〜』が行われました。

百舌鳥・古市古墳群世界文化遺産登録記念! 市民も参加する新作能「水の輪」を上演

今回は、百舌鳥・古市古墳群が2019年に世界文化遺産登録されたことを記念して、ユネスコ世界無形遺産の能楽と、最新技術のLED照明を使った現代アートとのコラボレーションとしてこの『水の輪』が上演されます。『水の輪』は山本能楽堂が2009年に初演。水の浄化をテーマにしており、環境問題について考え、“水を大切にする気持ち”を伝えていくというもの。能の地謡(じうたい)には事前のワークショップに参加した藤井寺市内在住、在学、在勤の人たちが参加します。

津堂城山古墳に作られた特設ステージには、約1,000人もの人が集まりました。今回、LED照明を駆使して舞台を彩るのは、照明デザイナーの藤本隆行氏。古典芸能である能とどんなコラボレーションを見せてくれるのか、期待が高まります。会場がほぼ夜に包まれかけた午後6時30分、まずはMCがあらすじを紹介。藤井寺市の子どもたちと市民の皆さんが登場することにも触れ、家紋の代わりに古墳のワッペンをつけた自分たちの作った裃で登場することが明かされました。

LEDの柔らかな明かりに照らされた舞台に笛と太鼓の音が響くと、いよいよ『水の音』が始まります。汚れてしまった大和川のことを嘆く神様のために、旅のお坊さんがお経を書いた石を川に沈めると、水が澄み、龍神と水の神様が現れて……というストーリー。闇に包まれた古墳のステージで演じられる能は、幻想的で厳か。謡と笛、太鼓にのせて静かに、しなやかに舞う神様の姿は美しさにあふれていました。

子どもたちと市民の皆さんもステージ周りに登場し、地謡を披露。最後は参加した人だけの歌声も聴かせてくれました。歌い終わったあと全員が笑顔で手を振る様子に、会場からは温かい拍手が送られました。

これから2ヶ月の間、様々な場所でバラエティ豊かな催しが行われる大阪文化芸術フェス。気になるイベントが目白押しなので、情報をチェックして、ぜひ足をお運びください!

  • イベント名
    新作能「水の輪」@津堂城山古墳~海と日本PROJECT~
  • 開催日
    2019年9月16日(月・祝)
  • 会場
    津堂城山古墳 特設ステージ
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