万博記念公園で『JAPAN FESTIVAL COLLECTION IN OSAKA〜祭りの祭り〜』、『カルチャー&アートミックス2019』が同時開催!

2019年10月26日(土),27日(日)

万博記念公園 お祭り広場

10月26日(土)、27日(日)の2日間、万博記念公園で行われたのが『JAPAN FESTIVAL COLLECTION IN OSAKA〜祭りの祭り〜』、『カルチャー&アートミックス2019』。『JAPAN FESTIVAL COLLECTION IN OSAKA〜祭りの祭り〜』は、日本全国から有名なお祭りが集合。大阪市や岸和田市の地車、秋田竿燈まつりなどを一度に楽しむことができるほか、BEGIINのスペシャルライブや諸星和己のお祭りコラボステージ、岡村隆史(ナインティナイン)やDJ COOらのDJパフォーマンス、河内家菊水丸の盆踊りなど盛りだくさんの内容です。『カルチャー&アートミックス2019』も、大阪の文化・芸術に触れられるブースや大阪ならではの飲食店やスポーツのブース、芸人によるワークショップ、さらに日本庭園・千里庵では抹茶体験と落語が楽しめるという、こちらも負けずに充実のラインナップ。両日とも大勢の人が会場に詰めかけました。

万博記念公園で『JAPAN FESTIVAL COLLECTION IN OSAKA〜祭りの祭り〜』、『カルチャー&アートミックス2019』が同時開催!

初日となった10月26日(土)、パフォーマンスステージのオープニングに登場したのはMCの浅越ゴエとアシスタントの佐々木ひろみ、お祭り評論家の山本哲也氏、そしてガレッジセールの2人です。まずはゴエが大阪文化芸術フェスについて、そしてこのイベントがお祭りの祭典であることなどを説明します。山本氏はこんな企画はあまり聞いたことがない、ここまで大規模なものはなかなかないと説明。ゴリは太陽の塔を初めて見てうれしいと話しますが、最初に見たのが裏側とゴエにツッコまれると「それだけがストレス、なんで裏なんだ!」と笑わせます。

そしてまずは沖縄のお祭りなどで披露される伝統芸能『エイサー』の登場です。エイサーについては、先祖を太鼓の音で迎え入れるためお盆に踊られていたものが、今は大会なども開かれるようになったとガレッジの2人。体育の授業でも踊っていたと話すと、山本氏から400年の歴史があること、元々は念仏踊りから伝わったという話があることなどが説明されました。演舞を行うのはエイサー団体『琉球國祭り太鼓』のメンバー。赤や黄色の衣装に身を包み、手にした太鼓を鳴らしつつ、息の合った華やかな舞を見せます。途中のMCでは、『琉球國祭り太鼓』は、エイサーに空手の動きや古武道などを取り入れた創作エイサーの団体であること、海外にも支部があり、総勢2500名あまりで活動していて今日は関西地区のメンバーであることなどを伝えそこからも3曲が披露されました。

続いては『第1回仮面神グランプリ』。これは仮面神が様々なゲームに挑戦し、優勝を競うというもの。ゴリは「神を戦わせていいんですか!?」と話しますが、「神様はそんなことで怒らない」とゴエ。そして、まずはなまはげ(秋田県)が登場、そのあとにも日向ひょっとこ夏祭りのひょっとこ(宮崎県)、加勢鳥(山形県)、尾道ベッチャー祭り(広島県)、悪態祭りより天狗(茨城県)と、続々と仮面神が姿を見せ、それぞれが登場する祭りやその特徴が説明されました。なまはげは「ようこそ!」とゴエが話しかけると奇声を発します。食べたいものを聞かれると「粉もん食いたい!」。ひょっとこは気さくに返答して、笑いを誘います。そのほかの神様も地方色あふれる受け応えで盛り上げました。

そしてまずは『仮面キングの座を勝ち取れ! イス取りゲーム』から。イスがいきなり1つから始まるということで、熾烈な戦いが予想されるところ。各々が勝手に動き回った結果、勝者はなまはげに決まりました。二番目は『仮面神だらけのバランスボールバトル』。加勢鳥は「座れない!」とクレームを入れて笑いを取ります。勝負は絶妙のバランス感覚を見せたひょっとこが勝利を収めました。ラストは『相手を叩いて勝ち残れチャンバラバトル』です。それぞれの体に紙風船をつけ、割りあうというゲームでしたが、グダグダな展開にゴエのジャッジは「引き分け!」。対決の結果、優勝はひょっとことなまはげがゲット。トロフィはじゃんけんの結果、ひょっとこが手に入れました。

続いては、毎年旧暦5月5日に愛媛県今治地方『大山祇(おおやまづみ)神社』で行われる『御田植祭(おたうえさい)』の中で執り行われる一人角力(ひとりずもう)とのコラボステージ『一人角力を体験しよう』です。『御田植祭』は雅楽に合わせて苗を植えること、『一人角力』は見えない精霊と相撲を取るといった説明のあと、ゲストとして今治市大三島支所 多和祥栄氏と、元力士の芸人・めっちゃがステージへ。

多和氏は行事姿で登場。めっちゃは、伊勢ヶ濱部屋にいたことなどを明かし、3年間相撲界にいたもののケガで引退したことなどを話します。そして四股を披露すると、会場からは「よいしょ〜!」の掛け声が。いよいよ『一人角力』がスタート。本番そのままの呼び出しから行われると聞いたゴエも興奮気味です。三本勝負が行われますが、まずは上手出し投げで精霊の勝利。二本目はすくい投げでめっちゃが取ります。そしていよいよ三本目ですが、呼吸が合わず待った。ゴエからは「そんなんいらんねん!」とツッコミが入ります。勝負は上手出し投げで精霊が勝利。多和氏は「現地で見る一人角力そのまま」と絶賛していました。

櫓ステージでは、広島県尾道市のお祭り『尾道ベッチャー祭り』とのコラボがスタート。MCは中山功太が担当します。尾道市民俗文化財に指定されている奇祭であること、『ベタ』、『ショーキ』、『ソバ』という鬼神の面をつけた氏子たちと獅子が街を練り歩くこと、『ベタ』がなまって『ベッチャー』になったことなどが説明されたあと、尾道ベッチャーの演舞が行われました。太鼓の音が響くと、三鬼神が会場に登場。叩かれると頭が良くなるという“ささら”や、突かれると子宝に恵まれ、1年間無病息災が約束されるという“祝棒”で、観客を叩いたり、突いたりしていたかと思うと、ステージに姿を現します。そこで見事なバチさばきを見せ、太鼓を響かせると、会場からは大きな拍手が起こりました。するとステージから降りて、再び客席へ。三鬼神は子どもたちを突き、叩き、会場を盛り上げました。

続いてパフォーマンスステージは、全国的知名度を誇る徳島県の『阿波おどり』です。演舞を見せてくれるのは、関西阿波おどり協会から神戸楠公連(こうべなんこうれん)、大阪天水連(おおさかてんすいれん)の面々。お祭り評論家の山本哲也さんによれば、「連」と呼ばれる踊り手の集団は地元の徳島だけでも1000以上、さらに全国各地にもさまざまな連があり、それぞれに「お囃子や踊りが違う」ため、その個性を楽しむのが演舞の醍醐味とか。その言葉通り、女性の踊り手がまるで日本舞踊のような優雅な舞を見せたかと思えば、男性がダイナミックな振りで観客を沸かせたりと、ひとつとして同じ演出がない各連のパフォーマンスは見応え十分!最後は踊り手さんたちが観客の中になだれ込み、阿波おどりを一緒に踊ってお祭り気分を盛り上げました。

次は『こぶしorレジェンドステージ』。MCを務めるゴエが、スペシャルゲストの「こぶしたかし」さんをステージに呼び込みます。ですが、現れたのは、ラグビー日本代表のリーチマイケル…に扮したレイザーラモンRG! そこで、タイトルも『リーチor LEGEND祭り』に変更。観客も参加して、伝説達成をかけた企画が行われました。

会場から選ばれた5人の観客が挑む伝説は「じゃんけん5連勝」。『仮面神グランプリ』にも登場した5人の神様とじゃんけんをし、全員に連続で勝てば伝説達成!JFC非売品グッズセットがプレゼントされますが、失敗すると罰ゲームが。公園内にいる間、もじゃもじゃヒゲとカツラのリーチマイケル変身グッズをずっと身につけていなければいけないという罰ゲームが与えられます。

ところが、挑戦者となった2歳の男の子が、なまはげを見るなり、「オバケー!」と大泣きし、戦意喪失となるいきなりのハプニングが! そんな波乱の中、挑戦者たちは神様に次々と負け、リーチマイケルに変身させられていきます。全身をワラに包まれた加勢鳥を「納豆マン」と呼び、速攻で負かされてしまった男性には、ゴエも「神の怒りを買った?」と大笑い。そして、最後の挑戦者は、号泣した男の子。「さっき泣かされたなまはげに勝つというドラマが見られるかも?」と興奮するRGの期待通り、彼は5人の神様を打ち負かし、見事に伝説を達成します。実は男の子が“パー”ばかり出すことに気づいたゴエから、「頼みますよ!」と“グー”を出すようプレッシャーをかけられた神様たちのやさしい気遣いが生み出した“伝説”に、会場は大いに盛り上がりました。

次は毎年10月、大阪で行われている『泉州YOSAKOIゑえじゃないか祭り』です。2004年に第1回がスタートし、大阪府泉佐野市で関西最大級のよさこい祭りとして開かれていることなどを説明したあと、まずは『舞心座蒼(まごころざ そう)』による演舞から。「一生懸命踊るので声援をお願いします」と挨拶すると、会場からは拍手も。全員が息の合ったよさこいを見せてくれました。続いては『夢源風人(むげんかじぴとぅ)』が登場。毎年全国大会にも出場していることを話し、演舞がスタートすると、ステージをいっぱいに使ったダイナミックな踊りで観客を魅了。ラストは2チーム合同で演舞を披露し、会場を盛り上げました。

続いては櫓ステージの『悪態デトックス選手権』。これは毎年12月に茨城県で開催されている『悪態まつり』とのコラボステージです。会場から募った参加者にステージで日頃の鬱憤を叫んでもらい、その声量を測定。声の大きさと笑いで、優勝者が決まります。審査員を務めるのはRG、山本氏、そして愛宕神社総代会岡野氏というメンバー。まず岡野氏から『悪態まつり』が江戸時代中期から始まったこと、参拝者同士で罵声を浴びせ合うことなどが説明されました。そしてお手本としてMCの中山が悪態を披露し、「●●のバカヤロー」と叫ぶというルールを話してから、参加者を募ります。ステージに上がったのは女性4人と男性1人。学校や兄弟に向けてなど、様々な悪態が飛び出したなか、審議の結果、優勝者が決定。参加者全員にプレゼントが手渡されると、会場からは拍手が起こっていました。

ここからは『FM802×BIGIN マルシャショーラ』がスタートします。MCにFM802のDJ内田絢子さんが登場。このイベントが大阪文化芸術フェスの一環として行われていることなどを改めて説明したあと、BIGINのメンバーを呼び込むと、会場からは歓声が起こります。「BIGINです、よろしくお願いします!」とボーカル・比嘉が挨拶し、すぐにメンバー紹介。今日は楽しい時間を過ごせたらと笑顔を見せ、お祭りですから家族みんなでリズムの中に入っていってほしい、“マルシャショーラ”というメドレーなので始まったら30分は止まりませんと説明し、まずは一曲目の『バルーン』がスタート。ハネるリズムが響き出すと、会場も手拍子でレスポンス。続けて『夢をかなえてドラえもん』、『さんぽ』と子どもが喜ぶ曲のあとは、『365歩のマーチ』、『月がとっても青いから』『上を向いて歩こう』と年配の世代も楽しめるナンバーを演奏します。そして『明日があるさ』のあとは、おなじみ『笑顔のまんま』へ。会場は手拍子する人、いっしょに歌う人、ただただ笑顔の人など、それぞれが思いのままにライブを楽しんでいます。ここまで約30分立て続けに演奏し、「キッツいな」と比嘉が話すと、会場からは笑いが。そしてこの音楽を止めないスタイルは、ブラジルの人に教えてもらったそうで、「ビートを止めるな、それが音楽を弱らせる」と言われたとのこと。だから「アンコールはやりませんよ、やるともう30分かかるから」と笑いを誘います。

続いての第二ラウンドは、『海の声』から「沖縄の歌を続けていきたいと思います」と話し、『三線の花』へ。そして『風よ』、『鳩間の港』、『国道508号線』、『オジー自慢のオリオンビール』、『かりゆしの夜』と息をつかせぬメドレーで一気に駆け抜けました。ここで“マルシャ”、“かちゃーし”のリズムについてレクチャー。観客が手を上げて応えると、その勢いのまま『島人ぬ宝』へ。歌のあと「またこうやってみんなで楽しめる機会が作れたらいいな」と話したかと思うと「グッズを持ってきました」と笑わせます。最後は「本当に楽しかった!」と笑顔を見せて、ライブは幕を下ろしました。

続いては『大盆踊り大会』です。まずは櫓ステージに河内家菊水丸が登場。河内音頭で会場を盛り上げます。櫓の上に設置された金色の太鼓が打ち鳴らされ、菊水丸の歌が聞こえ始めると、提灯に火が灯った会場はあっという間に盆踊り会場に。自然と体が揺れてしまう歌声&リズムに、櫓の周りでは踊りの輪が広がっていきます。ライトアップされた太陽の塔と大観覧車に見守られながら、大盛り上がりで河内音頭は終了しました。

続いてステージには土肥ポン太と「リーチ!」の声に迎えられてRGが登場。改めて今日のイベントについての説明があったあと、秋田竿燈まつりへ。重要無形民俗文化財に指定されていること、東北三大祭と言われていることなどが説明されたあとは、祭をより楽しむために掛け声の練習。「どっこいしょ、どっこしょ!」の声をステージと会場でかけあいました。そしていよいよ竿燈まつりがスタート。勢いのある笛と太鼓の音が響くと、大きな竿燈が3つ立ち上がります。その竿燈を一人で持っているのも驚きですが、よく見ると片手で、または肩や頭で支えてバランスを取っていることにもビックリ。さらにそこから持ち手を足していくと、竿燈は恐ろしいほどの高さに。バランスを少し崩して、竿燈が左右に揺れると、会場からは歓声と悲鳴が起こります。夜空に提灯が浮かび上がり、「どっこいしょ、どっこいしょ!」の掛け声がかかると、会場は秋田の祭本番さながらの雰囲気に包まれていました。

そして続いては、諸星和己のステージです。1曲目の『パラダイス銀河』から会場はヒートアップ。ハッピを着た寶船のダンサーたちもライブを盛り上げます。諸星は「どうもみなさんこんばんは、かーくんです!」とMC。そのあともおなじみのヒット曲『STAR LIGHT』、『勇気100%』からローラースケートを履いての『ガラスの十代』まで、諸星ワールドを堪能させてくれました。ステージを見たポン太は「カッコよすぎ!」、RGも「色褪せない!」と絶賛。ポン太が昔は似てると言われたこともあったと振り返ると、会場からは笑いが。続いてRGがラグビーあるあるを『スリル』にのせて披露するなど、会場を盛り上げます。

ステージでスモークが噴き上がったかと思うと、センターに現れたのはDJ岡村隆史。会場は大歓声で迎えます。赤いハッピ姿の岡村は、ハンドクラップを要求。ターンテーブルを操りながら、会場をあおっていきます。アッパーなチューンのブレイクで岡村が両手を掲げると、会場も負けずにレスポンス。ハッピ姿のダンサーも登場し、会場を盛り上げます。途中、観客を右へ左へ移動させるなど、岡村はやりたい放題。岡村のDJプレイと歓声、拍手、ダンスで万博公園が巨大なクラブと化しました。

DJ岡村のステージのあとは、真っ赤な衣装に身を包んだDJ KOOが神輿に乗って会場へ。一直線に櫓へ向かうと最上段へ駆け上がり、「祭だぜ! 盛り上がっていこう!」とスタートからトバしまくります。そして「さっきまでのDJはナイナイDJタカシでした!」と岡村をリスペクトしたあと、DJ KOOワールドに会場を染めていきます。「生まれて初めてお神輿に乗って登場したわ、やっぱ大阪違うな〜!」と叫ぶと、会場も大盛り上がり。そこからもトークも含めたプレイでぐいぐいオーディエンスを引き付けていきます。流行りの曲も誰もが知っている曲も、自由自在に織り交ぜていくそのプレイはさすがのひと言。途中には「せっかく櫓があるんで、盆踊りをやりましょう」と盆踊りタイムも実施。スタンダートナンバー『ダンシング・クイーン』や、TRFの『EZ DO DANCE』といったおなじみの曲を使って、DJ KOOと盆踊りというレアなコラボが見られるシーンも。櫓を囲んだオーディエンスは、その場で振り付けを覚えてダンス、『EZ DO DANCE』の掛け合いでは、全員が声を上げ、手を叩きます。その後も『survival dAnce』や『WOW WAR TONIGHT』もプレイするなど、イベントのラストを飾るにふさわしい盛り上がりで1日目の幕を下ろしました。


『JAPAN FESTIVAL COLLECTION IN OSAKA〜祭りの祭り〜』、『カルチャー&アートミックス2019』イベント2日目のレポートは下記からご覧頂けます。

2日目を迎えた『JAPAN FESTIVAL COLLECTION IN OSAKA〜祭りの祭り〜』は、大盛り上がりでフィナーレ!

  • イベント名
    JAPAN FESTIVAL COLLECTION IN OSAKA ~祭りの祭り~
  • 開催日
    2019年10月26日(土),27日(日)
  • 会場
    万博記念公園 お祭り広場
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