「カルチャー&アートミックス2019」には、大阪の伝統工芸やさまざまなアート、カルチャーなどが体験できるワークショップのブースがズラリ！どれも気軽に参加できるとあり、ファミリーで楽しむ親子連れの姿が目立ちました。

大阪芸術大学の学生さんたちによる「青空わくわくワークショップ」のブースには、しおり作りやぬりえのほか、身近なものを使って楽器を作るコーナーが。カラフルなガチャガチャのカプセルやプラスチックのスプーンなどを組み合わせ、マラカスを作る楽しい工作に子どもたちが夢中になっていました。

また、芸大生が顔の特徴を見事にとらえて描いてくれる「似顔絵コーナー」も盛況でした。

そして、このイベントの大きな魅力のひとつは、多数の芸人たちがブースに立ち、一緒にふれあいながらさまざまなカルチャーを学べること！「教えて！いそべ先生〜作って遊ぼうクレイアニメ教室」では、まるむし商店の磯部が趣味を生かしてクレイアニメ作りを指導。まずは参加者が色とりどりの粘土を使ってキャラクターを作るのですが、次第に粘土いじりの楽しさにハマり、作業に没頭。「もう僕なんてほったらかし（笑）」と磯部先生も思わず笑ってしまうほどのめり込んでいました。

また、「みんなで実践 おもしろ工作教室！」では、凝りに凝ったコントの小道具をすべて手作りすることで知られるクロスバー直撃などのDIY芸人たちが、牛乳パックを使った“飛び出す絵本”など、愉快なおもちゃ作りを指南。

「これでみんなの人気者！大道芸体験」では、ジャグラー芸人たちがバルーンアートなどの大道芸を指導します。カードマジックを教えるもりやすバンバンビガロのワークショップには、外国人の参加者も。もりやすは、重ねたカードの中央の1枚にタネが隠されているマジックを「センター、ワオ！」など精一杯の英語を駆使して教えていました。

ほか、若手芸人が参加者と一緒にリズムネタのダンスで盛り上がる「スポーツの秋！みんなで楽しくエクササ〜イズ」や、ブース前のミニステージで芸人を相方に漫才ができる「NSCブース」などが人気を集めました。

また、大阪が誇る伝統工芸の職人技を学ぶブースも大充実。およそ400年の歴史を誇る木製彫刻品「大阪欄間」の貴重な材料である紫檀や黒檀を使ったお箸作りや、府知事指定の伝統工芸品「和泉蜻蛉玉」、透かし彫りという独特な技法が特徴の「なにわべっ甲」などの体験コーナーが並び、熟練の職人さんたちの話に参加者は熱心に聞き入っていました。

さらにお祭り広場には、祭り気分を盛り上げるグルメ＆縁日ブースも！お好み焼きやうどん、串カツといった大阪ならではの“うまいもん”をはじめ、福島区の『天串と海鮮の店 はれ天』、大正区の『沖縄料理 いりちゃば』といった大阪の人気店、唐揚げ、カレーなど目移りするほど多彩なメニューがそろい、各店をはしごするお客さんも見られました。輪投げや射的など縁日ではおなじみのアトラクションでは、子どもと真剣に技を競い合うお父さんの姿も…。お祭りでは、誰でも童心に返ってしまうようです。

そして今回は、日本庭園内にある茶室「千里庵」にて、「抹茶体験と落語を楽しむ会」も開催されました。これは、お茶の『伊藤園』と落語がコラボしたユニークな催しで、講師の指導のもと、自分で点てた抹茶と和菓子を味わいながら、お茶をテーマにした落語を楽しむというもの。

年輩の方から小学生まで幅広い層が参加した“お茶会”では、茶道など初めてとおぼしき男性が、慣れない茶せんさばきに四苦八苦。それでも、「手首を動かして」など講師からの丁寧なアドバイスでようやくコツをつかんだのか、満面の笑みでお茶を点てる姿も見られました。後半には、茶室内にしつらえられた高座に落語家が登場。初日の26日に高座を務めた桂三語は、傷モノの安茶碗が数奇な運命をたどる古典落語「はてなの茶碗」を歯切れのいい名調子で披露し、美しい庭園を眺めながら楽しむ粋なお茶会に花を添えていました。

そのほか「カルチャー&アートミックス2019」には、5つの簡単なテストで体力試しができる「体力測定会」や、達人に挑戦する将棋コーナー、世界のボードゲームで遊べるコーナーなどなど、バラエティーに富んだブースがいっぱい！大人も子どもも楽しみながら、大阪発の豊かな文化を存分に体感できたイベントでした。