クールなテクノミュージックが響く『大阪・ヴァルドワーズ県友好交流コンサート』を開催!

2019年10月23日(水)

COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール

1987年、大阪府とフランス・ヴァルドワーズ県は友好交流協定を締結。以来、経済や学術、文化など多岐にわたる交流で、その絆を深めてきました。10月23日(水)、COOL JAPAN PARK OSAKA SSホールで行われたのが『大阪府・ヴァルドワーズ県友好交流コンサート』。ヴァルドワーズ県在住のミュージシャン『Cabaret Contemporain(キャバレー・コンテンポレイン)』を招き、コンサートが開かれました。

クールなテクノミュージックが響く『大阪・ヴァルドワーズ県友好交流コンサート』を開催!

ライブ前には、客席に訪れているヴァルドワーズ県議会議長のマリ=クリスティーヌ・カヴェッキ氏、フランス共和国総領事のジュール・イルマン氏も紹介されました。『Cabaret Contemporain』はヴァルドワーズ県在住で、テクノの要素を取り入れたクラブミュージックをピアノ、ギター、ドラム、2台のコントラバスを使って聴かせる5人組。コントラバスのSimon Drappieが「日本は初めてです、今日ここに来られてうれしいです、おおきに」と日本語で挨拶すると、会場に笑いと拍手が広がります。

そしていよいよライブがスタート。ブルーに照らされたステージにメンバーの姿が浮かび上がります。センターにドラム、その両脇にコントラバス、さらにその両側にピアノ、ギターというライン。規則正しいピアノのパターンに、コントラバスがテンポを刻むと、ドラム、ギターがそれを追いかけてきます。淡々としたリズムが続くなか、徐々に姿を現すメロディ。そうすると、少しずつ緊張感に彩りが加えられていきます。

それぞれの楽器の使い方も個性的。ドラムがリズムを生み出すのは当然としても、コントラバスやピアノも打楽器的な使い方で音を奏で、そこにエレクトリックなサウンドを重ねるというスタイルを見せてくれます。

生み出される音はあくまでクール。実験的な楽曲のようでもありながら、根底は原始的なビートで支えられていて、エモーショナルさもしっかりと感じさせてくれます。メンバーたちが作り出す世界は独特。しかし、観客はゆっくりとそれに浸されていきます。アッパーなビートで会場がクラブのように感じられたかと思うと、ある曲では暗い洞窟の中、また別の曲では水中を漂うように、ほかにも宙に浮かんでいるように感じられる曲もあるなど、5人が奏でる音が様々な景色を見せてくれます。

ライブが進むと、ステージのライティングも変化。曲はどれも同じようなテンポで単調に感じられてもおかしくないはずなのに、胸と頭に響くビートとメロディがそこに色を付けていくと、たちまち極上の音楽ができあがります。座って聴いているのがじれったくなるような、不思議な高揚感を堪能させてくれました。

ライブは最初のMCを除けば、ノンストップ。アンコールでは「ありがとうございます」の言葉のあとに、湿り気のある雨の街を思わせる曲やアップテンポの華やかなチューンなどを披露。ラストの曲が終わると会場からは大きな拍手が起こりました。

そして来賓からメンバーに花束が手渡されると、会場からは改めて拍手が。彼らが奏でる曲、弾き出すリズム、静かなパワーに包まれて、ライブは終了しました。

  • イベント名
    大阪府・ヴァルドワーズ県友好交流コンサート
  • 開催日
    2019年10月23日(水)
  • 会場
    COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール
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