レポート

歌とダンスで会場が一体に! 大阪国際文化芸術プロジェクト「大阪文化祭 ~大阪国際文化芸術プロジェクト×大阪芸術大学~」開催!

開催日程:

2025年5月11日(日)

会場:

EXPOホール「シャインハット」(大阪・関西万博会場内)

5月11日(日)、大阪国際文化芸術プロジェクト「大阪文化祭 ~大阪国際文化芸術プロジェクト×大阪芸術大学~」が大阪・関西万博「大阪ウィーク~春~」のイベントのひとつとして、EXPOホール「シャインハット」で開催され、音楽やダンスといった大阪の魅力あふれる文化や芸術を世界に発信しました。

エネルギー溢れる未来の大阪の舞台芸術を担う次世代の人材と、世界で活躍するアーティストがステージで共演しました。
司会の大抜卓人さんは「バックステージも若いエネルギーで盛り上がっています。皆さん、楽しみにしていただけたら」と期待を高めるように呼びかけました。

最初のコンテンツは、ダンスを中心としたプログラム。
幕開けは、Wa-chan×soma Nittaほか、ダンサーの皆さんによるダンスパフォーマンス。昭和、平成、令和の時代の流れとファッションを表現しました。シルエットを活かしたダンスが特徴のsoma NittaさんとWa-chanさんの妖艶で柔軟、そして鋭くパワフルなダンスのコラボレーションは実にエモーショナル。宇多田ヒカルさんのヒットナンバーに合わせて全身で世界観を表現したと思えば、アクロバティックなブレイクダンスで観客の視線を釘付けに。エネルギッシュでクリエイティブな世界に、大きな拍手が巻き起こりました。

続いては、世界大会で多数の優勝歴を持ち、国内外で活躍するダンサーのIPPEIさんと、IPPEIさんが教員を務める大阪芸術大学ポピュラーダンスコースの生徒たちとのコラボレーションです。クリエイティブに溢れたダンスは会場いっぱいにエネルギーを広げていきます。一糸乱れずシンクロさせるパフォーマンスもあれば、迫力のアクロバットや細やかなムーブで魅了するサイファーもあり、それぞれの個性も際立ちます。最も盛り上がったのは、観客を巻き込んでのパフォーマンス。クラップなどを織り交ぜた両手だけでできる振り付けで、会場は一体感に包まれます。

次は大阪芸術大学ポピュラー音楽コースの生徒たちによる演奏です。1組目のバンド「満月band set」は、厚みのあるバラードで独特な世界を醸し出し、たちまち観客を魅了しました。(2回目の公演では、1組目のバンドとして「DOOG」が登場し、力強い演奏を披露しました。)2組目は「匠ngwie malmsteen」。超絶技巧が次々と飛び出すギターの驚異的な速弾きのインストゥルメンタルに、「フォー!」と歓声が送られました。

ダンス界を席巻する実の姉妹ユニット・SISのダンスパフォーマンスも。キャッチフレーズは「関西下町のツインタワー」で、大阪・関西万博開会式で振付を担当し、自らも出演しました。今回のパフォーマンスは吉本新喜劇に着想を得たそうで、タイトルは「平穏な公園で…」。SISの2人が公園でくつろいでいる中、カップルや草野球チーム、警察官などさまざまな人が登場し、まさに喜劇のようなおもしろさをコミカルなダンスで表現しました。

そして大阪で103年の歴史を持つ歌劇団「OSK日本歌劇団」は、トップスター・翼和希さんを筆頭に、この日のためだけのスペシャルレビューショーで魅了。きらびやかなパフォーマンスや歌唱、ラインダンスで会場の空気を一気に華やかな世界へ染め上げていきます。OSK日本歌劇団の名物「桜咲く国」では、会場に駆けつけたファンも一緒になって“桜パラソル”を回してパフォーマンス。

パフォーマンス後、翼和希さんは「まさか(大阪・関西万博で)ショーができると思っていなかったので、幸せだなと噛み締めています」と喜びをにじませました。

後半は、オーケストラを中心としたプログラムです。演奏は、大阪芸術大学管弦楽団の皆さん。そして指揮を務めるのは、日本の音楽界をリードし続けている日本を代表する指揮者・大友直人さんです。まず披露するのは、「ヴォーカルアンサンブルOSAKA」とのコラボレーション。「ふるさと」や「春の小川」など、歌い継がれてきた日本の歌や、オペラ「トゥーランドット」、「交響曲第9番(第九)」の名曲で観客を魅了。続くオーケストラ演奏では印象に残る「ウィリアム・テル」序曲で迫力のある演奏を届けました。

大阪芸術大学混声合唱団とのコラボレーション「オーケストラ×アニソン」も繰り広げられました。「ワンピース」の主題歌「ウィーアー!」「新時代」のメドレー、そして「宇宙戦艦ヤマト」より「序曲~宇宙戦艦ヤマト」が披露されました。さらに、「ふしぎの海のナディア」の楽曲では、「ブルーウォーター」を歌う大阪出身の歌手で、大阪芸術大学演奏学科教授でもある森川美穂さんがステージに。パワフルな歌唱とダイナミックな演奏が重なり合う、特別なステージとなりました。

そして最後のプログラムは、「オーケストラ×globeメドレー」。1990年代、日本ポップス史上に数々の金字塔を打ち立てたユニット「globe」のヒットナンバーをオーケストラによるメドレーで届けるスペシャルプログラムで、ステージにはマーク・パンサーさんが登場! まずはミリオンセラーを記録した「DEPARTURES」、そして「Can’t Stop Fallin’ in Love」と続きます。演奏が始まると会場から自然にクラップが巻き起こり、会場の熱気は最高潮に。学生たちの歌声、重厚な演奏と、マーク・パンサーさんによるラップのコラボレーションは、原曲とはまた違った魅力に溢れていました。そして「Feel Like dance」ではダンサーもステージに。演奏に合わせて観客全員が両手を挙げて左右に振り、「globe」の名曲によって会場が一体感に包まれました。

文化芸術の未来を担う若い才能と、世界で活躍するプロフェッショナルとのコラボレーションが新しい刺激を生み出した「大阪文化祭」は、大阪の活気あふれる新たなエンターテインメントを再確認させるとともに、次世代の活躍に期待を込めて幕を下ろしました。

  • イベント名
    大阪文化祭 ~大阪国際文化芸術プロジェクト×大阪芸術大学~
  • 開催日

    2025年5月11日(日)

  • 会場

    EXPOホール「シャインハット」(大阪・関西万博会場内)

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