2月14日(金)から23日(日・祝)の間、堂島リバーフォーラムにて「FOLKER」が上演されました。

「FOLKER」は、大阪の劇団「遊気舎」が過去に上演した名作で、このたび25年ぶりの再演となります。女囚刑務所の更生プログラムとしてフォークダンスに取り組む受刑者たちがダンス・コンテストに出場するという群像劇で、劇団公演の名作として大ヒットしました。今回の公演では、大阪にゆかりのある俳優をはじめ、そうそうたる役者陣による再演とあって、連日、多くの観客の皆さまに来場いただきました。 また、劇中では個性豊かなダンサーが総勢26名出演するなど、150分の公演時間にもかかわらず、時間を忘れて演劇の世界に没入する公演となりました。
ロビーでは、等身大パネルが、来場の皆さまをお出迎え。

色とりどりのガーランドによって装飾された会場に入ると、客席裏の壁にはキャストの写真が並び、そこに書かれた直筆のサインやメッセージによって、来場の皆さまを楽しませました。

客席は、スタジアムのように舞台を3方向から囲み、最前列を除き、舞台を少し上からの視点で見ることになります。

2月14日(金)、観客の皆さんの熱気に包まれた会場から、初日の舞台が始まりました。 舞台の幕開けは、とある手記を売り込む週刊誌編集者の中村(粟根まこと(劇団☆新感線))とそれを手にするフリーライターの森(浦井のりひろ(男性ブランコ))の登場から始まります。物語は森がその手記を読み進める形で進行していきます。


物語の舞台はとある女囚刑務所。ここでは死刑囚たちのレクリエーション・プログラムとしてフォークダンスが採用されていました。指導員の松岡(内場勝則)は、フォークダンスは楽しく踊るものと言い、女囚たちに「笑ってくださーい。」と指導しています。そこに現れたのが空那(紅ゆずる)。彼女は女囚たちとは馴染めず、松岡の指導にも一切耳を貸そうとはしませんでした。

しかし、松岡の指導で少しずつ心を開いていくと、空那は驚くほどのリーダーシップを発揮していきます。そんな彼女たちに届いたのが、悪名高きダンス・コンテスト「FOLKER」への招待状。悪徳プロモーターが主催するその大会は、無敵のフォークダンスチーム、フォーク・ウォリアーズが優勝すると最初から決まっている仕組まれた大会です。この出来レースへスティール・キャッツとして出場することを決めた彼女たち。

勝つことができないとわかっていても、「FOLKER」に出場することで、初めてダンスに目的ができるメンバー。松岡の言葉に従って笑顔で踊ることに、手応えと充実感を覚えます。そしていよいよ大会当日を迎え、スティール・キャッツは「FOLKER」に挑みますが…
話のあちこちに笑いが盛り込まれているのもポイントで、大阪ならではのワードが飛び出すと会場からは笑い声が漏れるシーンも見受けられました。そしてストーリーには、驚きのどんでん返しが二度、三度と仕込まれており、それまでの伏線を全て回収していくエピローグに、会場は大きな拍手に包まれました。
役者の皆さんは全11公演を無事に走りぬき、2月23日(日・祝)の千秋楽、会場にこれまで以上の大きな拍手が沸き起こる中、舞台は幕を閉じました。