2月9日(日)、大阪・フェスティバルホールにて、「BEST HIT RADIO CONCERT(1970ー2025)」が開催されました。1970年に開催された「日本万国博覧会」から、今年2025年までの55年の間にラジオから流れた、時代を彩ってきた名曲のみで構成されるスペシャルなコンサート。
出演するのはナオト・インティライミとビッケブランカの2人。ストリングスなども含めたスペシャルバンドをバックに自身のオリジナル、多彩なカバー曲を聞かせてくれました。

MCはFM802DJの大抜卓人。前日には昭和から平成の名曲を楽しむ「名曲コンサートin大阪~時を超えたポップスの名曲を」が行われたことなどを伝え、ライブがスタート。
「夢の中へ」のイントロが流れると、赤いジャケットとハットのナオト、白いシャツにキャップのビッケが軽やかに登場。1曲目から会場は手拍子でレスポンスします。歌い終えたナオトは「この2人の組み合わせ、見たことある?」と問いかけると、「カタカナつながり」と笑わせます。そして、2人はライブをいっしょに配信したり、プライベートでの付き合いもあると明かすと「非常にワクワクしています」と今回のライブについてコメント。一旦ビッケがステージから降りると、続いてナオトが「おそらく初めて触れたであろう洋楽」と話し、アコースティックギター1本をバックに「Yesterday」、そして中学生のころの思い出を語るとガラリと雰囲気を変えてバンドサウンドで「星空のディスタンス」を披露。続いてマイケル・ジャクソンの大ヒット曲「Thriller」のイントロが流れると、ビッケにバトンタッチ。ビートの効いたボーカルを聞かせると「CAT’S EYE」へと続けました。

曲間のトークでは、ビッケがこのイベントについて、音楽を文化としてとらえてくれて、それを残そうと大阪府・大阪市がやってくれるのはうれしい、ありがたいと話すと、おもしろいことをやる大阪の象徴的なイベントとナオトも続けます。今回の曲を決めるにあたっては「ケンカだよね」と笑わせ、素敵な曲がたくさんあるということを改めて感じたとナオト。そして、それをこんな豪華なバンドで歌えるなんて一生に一度だと思っている、とバンドに感謝を伝えると、会場からは大きな拍手が起こります。続いての「70年代メドレー」では、「やさしさに包まれたなら」、「ルージュの伝言」、「乾杯」、「学園天国」とバラエティに富んだ70年代の名曲たちを歌い上げました。

ここからは少し雰囲気を変え、大阪出身で現在19歳のシンガー、Fluffyが登場。昭和のヒット曲「異邦人」を聴かせると「フェスティバルホールで歌うのが初めてですごく緊張していたけど、とっても今楽しいです」と笑顔。そしてギターを抱え、オリジナル曲の「かさぶた」を歌いました。

ここでバンドメンバーら全員がステージから降りると、ナオトが登場。現在マイアミと日本の二拠点で活動していることを話し、ギター一本でラテンアレンジの「あの素晴らしい愛をもう一度」を始めます。途中ボイスパーカッションも聴かせると、自身がデビュー15周年を迎えていることなどを話します。そして再びバンドとコーラスをバックに、自身のオリジナル「いつかきっと」がスタートすると、会場も立ち上がってレスポンスしました。続いてビッケがステージへ。ナオトに負けじとボイスパーカッションを披露して会場を盛り上げると、ナオトと初めて会ったときの爆笑エピソードを聞かせます。そして「どんなときも。」、さらに自身のオリジナル「Ca Va?」へと続けました。


ここでもう1人のゲスト、青森県出身で現在は大阪を拠点にライブ活動を続けるSINONが登場。子供のころから大好きで、自身の名義で配信リリースもしているというカーペンターズの「青春の輝き/I Need to Be in Love」を披露しました。ここでバンド、ストリングス、コーラスのメンバーを紹介。今回のコーラスを担当している真城めぐみ、加藤いずみがそれぞれシンガーとしても活動していることが伝えられると、2人がメインボーカルのパートへ。真城の「My Revolution」、加藤の「LOVE LOVE LOVE」、そしてデュエットで「待つわ」を聞かせてくれました。

さらにここからはFluffy、SINONも加わって、「女性アーティストメドレー」へ。まずは「S・O・S」から、「飾りじゃないのよ涙は」、「DIAMONDS」、「木綿のハンカチーフ」、「CAN YOU CELEBRATE?」、「First Love」と、様々な時代、曲調の女性ボーカルの名曲を披露すると、最後は全員で歌う「アジアの純真」で盛り上げました。

ここからは再びナオト&ビッケが登場。ビッケがこのライブについて「僕たち2人だからやれたんじゃないかと思う」と話すと、会場からは拍手が。そして、前半でビッケが話した2人の出会いのシーンの再現には、歓声と拍手が起こります。ここからさらにナオトが大阪への熱い想いや懐かしいエピソードを披露し、「大阪の皆さんと築き上げてきた15周年であり、本当に感慨深い」とメッセージ。そして、海外の人は歌いたいと思ったら歌う、と客席に呼びかけると、ビッケも大阪の人には世界に通用するエネルギー、突破力があると思うとアピールし、2人で「いっしょに楽しみましょう! 歌いましょうね!」と「90年代メドレー」がスタートします。「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」、「チェリー」。「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」、「バンザイ〜好きでよかった〜」をそれぞれ交互に歌うと、2人で「I LOVE YOU」、そして会場もいっしょに「それが大事」を歌い上げ、ライブは終了しました。

しかし、そこからアンコールの拍手が鳴り止みません。ナオト、ビッケ、Fluffy、SINONが改めてステージに登場し、ラストチューン「愛は勝つ」のイントロが流れると、「いっしょに歌いましょう!」と呼びかけ、全員が大きな声で熱唱。最後は会場をバックに記念撮影し、イベントは終了しました。

