レポート

中村鴈治郎、中村扇雀、中村獅童、市川中車など豪華俳優陣が出演!大阪松竹座で「立春歌舞伎特別公演」を開催

開催日程:

2025年2月1日(土)~2月16日(日)
※休演日:2月7日(金)

会場:

大阪松竹座

2月1日(土)から16日(日)の間、大阪国際文化芸術プロジェクト「立春歌舞伎特別公演」を昨年に続いて今年も大阪松竹座で開催しました。

上方ゆかりの演目を様々な趣向を凝らしてお送りする本公演。中村鴈治郎、中村扇雀、中村壱太郎、中村虎之介をはじめとする上方歌舞伎でおなじみの面々に、中村獅童、市川中車、市川團子などが加わった豪華俳優陣が集結。昼の部は、『本朝廿四孝』「十種香」、『恋飛脚大和往来』「封印切」、『幸助餅』を、夜の部は『義経千本桜』より「大内の場」・「堀川御所の場」・「同塀外の場」、「道行初音旅」、「川連法眼館の場」・「奥庭の場」を通しで上演しました。

昼の部の八重垣姫の一途な恋心を描いた『本朝廿四孝』「十種香」では、八重垣姫を扇雀、腰元 濡衣を壱太郎、花作り蓑作実は武田勝頼を虎之介、そして長尾謙信を鴈治郎が演じ、歌舞伎の様式美あふれる時代物の名作をたっぷりと魅せました。

続いては上方和事の代表作『恋飛脚大和往来』「封印切」。獅童が亀屋忠兵衛を勤め、最大の見せ場である公金の封印を切る場面では、狂気をはらんだ表情で熱演。そして、壱太郎勤める傾城 梅川とともに死出の旅へと向かう姿を悲壮感たっぷりに描きました。

昼の部最後は上方人情喜劇の『幸助餅』。松竹新喜劇の人気演目を鴈治郎(当時翫雀)が2005(平成17)年に歌舞伎化。相撲好きの若旦那と贔屓力士との友情を笑いと涙を織り交ぜて熱演しました。

夜の部では、三大義太夫狂言の一つ『義経千本桜』より、初音の鼓の謂れが明らかとなる「大内の場」から、主要な登場人物が勢揃いするクライマックスの「奥庭の場」までを、ケレン味あふれる演出と歌舞伎の醍醐味たっぷりにお届けしました。大詰「川連法眼館の場」・「奥庭の場」で、佐藤忠信と源九郎狐を勤めた獅童。源九郎狐がその本領を発揮する場面では、舞台上の階段裏から突如出現し、早替りや欄干渡りなど派手な演出で観客を魅了しました。
また、僧兵との立廻りでは梯子を使って2階席に届く距離で見得をするなど、八面六臂の活躍ぶり。最後の場面では、鴈治郎、扇雀、獅童、中車、壱太郎、虎之介、團子ら主要キャストが勢ぞろい。満開の桜の下、座頭の鴈治郎を中心に、絵面のように美しい舞台で締めくくりました。

  • イベント名
    立春歌舞伎特別公演
  • 開催日

    2025年2月1日(土)~2月16日(日)
    ※休演日:2月7日(金)

  • 会場

    大阪松竹座

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