大阪・関西万博の開催時に、多くの来阪者に大阪の文化芸術を楽しんでもらうことを目的に、令和5年度に始まったのが、大阪国際文化芸術プロジェクトです。
2025年大阪・関西万博の開幕6か月前を迎えることを記念して、大阪府・大阪市万博推進局とともに10月13日(日)に万博記念公園(もみじ川芝生広場)にて、この日限りの特別プログラム『万博開幕6か月前イベント』が行われました。
人気アーティストも登場するとあって、開場時間になると、来場者が列を作り、続々と入場していきます。イベントのオープニングでは、今日が万博開催のちょうど6か月前であることが伝えられ、横山英幸大阪市長の挨拶へ。横山市長は来場者に感謝を伝えると、世界160をこえる国・地域からたくさんの人が集まってくれる万博の6か月前を祝してイベントをみなさんといっしょに楽しんでいきたいとアピール。万博会場の準備についても順調に進んでいると強調します。MCからは1970年当時の万博では、各曜日の名前がつけられた「曜日広場」を中心としたブロックに分けられていて、今回の会場であるもみじ川芝生広場は「水曜広場」の中心地で、月の石が展示されたアメリカ館も隣にあったことなどが伝えられます。横山市長は今回の万博で世界最大級の火星の石が展示されることも話しました。
続いて、公益社団法人関西経済連合会 松本正義会長、大阪商工会議所 鳥井信吾会頭、ミャクミャク、そしてスペシャルゲストのアン ミカが真っ赤なスーツ姿でステージへ。松本会長は、6か月前ということで、ようやくここまで来たという感じと話すと、夢洲のリング、パビリオンについても話し、「がんばりますので、皆さんもお願いします!」と呼びかけ。鳥井会頭も、万博が世界最大級のイベントであることを伝えると「万博をぜひよろしくお願いします!」と重ねて訴えました。
アン ミカは、ものすごく興奮していると話すと「今だけでなく未来の人たちにきれいな地球のバトンを繋いでいく役目があるでしょう?」と会場に問いかけ。そして改めて、大切な時代に生きて、大切な役割を担っているなと思っていると話しました。ここで横山市長から「大阪ヘルスケアパビリオン」のユニフォームを初披露することが明かされると、アン ミカは準備のために一旦ステージから降ります。「大阪ヘルスケアパビリオン」について横山市長は、外側は完成して内装に取り掛かっていることを話し、大人気ゲームモンスターハンターの世界観を体験できることに触れ、専用のARデバイスをかけると巨大なモンスターが襲ってくるという内容についても言及。「吉村知事と体験して腰を抜かすかと思った」と明かします。
万博の紙入場チケットがコンビニでも買えるようになったことについて、松本会長は友達にプレゼントできる、恋人同士がコンビニで手に入れられるなど、とにかく買いやすい形にしたいと熱弁。鳥井会頭は、現在の会場の様子について言及。大屋根リングの上が遊歩道になっているので30分かけて散歩できる。そこからみる瀬戸内海に沈む夕日が日本一美しいと言われており、大屋根リングに登るだけでも万博に来ていただく価値があると思うとアピールしました。チケットサポートブースについて横山市長は、オンラインや携帯からも購入できるが、人が多く集まる場所にもサポートデスクを設けていることを伝えました。
ここでステージには「大阪ヘルスケアパビリオン」のユニフォームに身を包んだアン ミカが登場。実際に「大阪ヘルスケアパビリオン」でアテンドを行うスタッフもいっしょにステージへ。ユニフォームを見た横山市長は「すごいなぁ、オーラが違う」と絶賛。横山市長がこのユニフォームは水の都、大阪ということで水をイメージしていることなどを話すと、アン ミカは「グラデーションがきれいですね、すごく着心地もいい」と笑顔を見せました。
さらに横山市長はバスの自動運転区間があること、自走して充電も行うシステムであることなども明かしたほか、ガンダムが来ることにも言及。ガンダムは高さ規制の関係で膝をついているというレアな裏話も明かします。さらにガンダムの動力源、核融合を体験できるパビリオンがあることなど、「ガンダムをしゃべり出すと止まらない」と自ら話す横山市長が熱くプレゼンしました。続いて万博では大阪の食はもちろん、さまざまな国の食事を楽しめることなどにも触れたあと、ヘルスケアパビリオンでは、肌年齢や心血管などをセンシングすると、2階で25年後の自分のアバターと出会えると発言。吉村知事の25年後を見て絶句したと笑わせますが、悲観的なものを見せたいわけでないと話し、パビリオンのメッセージが「カラダはひとつ。ミライはむげん。」であることをアピールしました。
ここでもう1人のスペシャルゲスト、倖田來未がステージへ。会場からの大歓声に「すごいですね〜!」と驚きの表情を見せます。倖田は日本で開催された最初の万博を全然知らないと話すと、「裏でどんなもんなんですか?と聞いたらめちゃくちゃおもしろそうなんです!」と笑顔を見せ、「めっちゃ、楽しみにしている!」と笑顔。ここで横山市長からアン ミカ、倖田の2人に「大阪ヘルスケアパビリオン」のアンバサダーになってほしいとオファーが。これを聞いた会場は拍手&歓声が。倖田は「体感したものをしっかり伝えていきたい」と快諾。2人には改めて会場から大きな拍手が送られました。
続いては、大阪・関西万博スペシャルサポーターにも就任したボーイズグループ、BALLISTIK BOYZのパフォーマンスです。「HIGHER EX」、「We never die」、「God Mode」と立て続けに3曲を披露すると、会場はヒートアップ。MCでは水分補給を呼びかけると、自己紹介へ。大阪出身のメンバーもいるということで、吉本新喜劇でおなじみのギャグにチャレンジするなど、リラックスした雰囲気で会場を盛り上げます。「Animal」に続いての「Most Wanted〜Front Burner〜Make U a Believer〜Pasion」のメドレーでは、ジャンプで観客とコラボ。会場は揺れるような盛り上がりを見せます。ここでステージにミャクミャクが。「SUMMER HYPE」でのコラボステージは、ミャクミャクとメンバーがいっしょにダンスを披露するシーンも。「WAVIN’」、「Drop Dead」まで、曲やダンスのカッコ良さはもちろん、MCでは親しみやすさもたっぷりと感じさせてくれるステージで魅せてくれました。
ライブ後のトークセッションでは、大阪出身のメンバーの地元での思い出などをトーク。スペシャルサポーターに就任したことについては光栄と話し、「ここからいろんなプロジェクトが進んでいくと思うし、万博関係で皆さんに会えることが増えると思うので楽しみです」とアピール。2025年4月29日(火・祝)に万博会場でライブを行うことが明かされると「さらにパワーアップした姿で盛り上げられるようがんばりますので、会いに来てもらえたらうれしいなと思います」と呼びかけました。
次は倖田來未のライブがスタート。4人のダンサーを従えて倖田が登場すると、1曲目の「キューティーハニー」のイントロから会場は大盛り上がり。歌い終えて「暑い〜!」と叫ぶと会場からは歓声と笑いが。そして「万博半年前ということでみなさんもドキドキしながら過ごしてもらえたら。今日は最後まで楽しんでいってください!」と話すと「Butterfly」、「恋のつぼみ」、「WIND」と続けます。そして「久しぶりに歌うから~!」と「CHANCES ALL」、「みんなこの曲知ってるよね?一緒に歌おう~!」と呼びかけて「め組のひと」、「WON’T BE LONG」へ。「Poppin’ love cocktail」では、会場中でタオルが乱舞。「万博、盛り上がっていくよ〜!」の声に会場もレスポンスし、ラストにふさわしい盛り上がりとなりました。
ライブ後のトークでは「9月のライブより熱かった!とんでもない熱さ!」と笑顔。25周年を迎えることについては、倖田來未はスタッフ、家族、ファンのみんなに育ててもらった、と感謝すると、「これからもファンのみんなには甘えて力を貸してもらえたら、そしていろんなサプライズも用意しているので、いっしょに走ってもらえたら」と伝えました。
「大阪ヘルスケアパビリオン」アンバサダーについては、「私でいいんやったらぜひやらしてくださいって感じでございました」と、横山市長からの突然のオファーを振り返り、「全世界から最新の技術がやってくるわけじゃないですか。倖田來未は新しいのとか一番が大好きなので、今まで見たことないものが半年後できるということで、すんごい楽しみです」と笑顔を見せました。
ここで改めて、横山市長、松本会長、鳥井会頭、アン ミカ、BALLSTIK BOYS、ミャクミャクがステージに。鳥井会頭が「圧倒されました、万博成功間違いなし!」と話すと、松本会長は「今日は大変な収穫があった感じがします。こんなステージを見たのは何年ぶりでしょうか。we are ready to go、関西万歳!」と力強く語りました。BALLSTIK BOYSは「暖かく応援してくれて盛り上がりましたし、めちゃめちゃ楽しかったです」。倖田來未は「ファンの皆さんにパワーをもらってるので、これからも半年後、もっと先までたくさん音楽を届けていきたいと思います!」と宣言。アン ミカが「笑顔の観覧車、回ったね!万博でもこの笑顔の観覧車、回していきたいね!いい未来にバトン渡していこな!」と訴えると、倖田の「万博遊びに行く〜!」の声に、会場も歓声でレスポンス。最後は横山市長が会場に改めて感謝を伝え、「大阪にはおいしいもの、楽しいもの、すばらしいことがたくさんあるので、みなさんで世界中の人をお迎えして盛り上げていきましょう!」と締めくくりました。