11月5日(日)に大阪・堺の大仙公園にて「大仙茶会」が行われ、快晴の空の下、野外での茶会と大阪交響楽団によるクラシックコンサートが開かれました。
大仙公園は、世界最大の墳墓で知られる仁徳天皇陵古墳と履中天皇陵古墳の間に位置する風光明媚な公園です。「大仙茶会」では、その一角で表千家によるお点前の抹茶と堺の和菓子が提供されました。2025年大阪・関西万博公式キャラクターでの「ミャクミャク」をモチーフにしたオリジナルの和菓子もあり、手に取った人たちが思わず笑みを浮かべる一幕も。また、野点の実演もあり、来場者は抹茶や和菓子を味わいながら、茶の湯文化を楽しんでいました。
また、大仙公園の大芝生広場で行われた「野外でのクラシックコンサート」では、堺を拠点に活動するプロオーケストラ大阪交響楽団が演奏を担いました。指揮は米田覚士。歌劇「ウィリアム・テル」より“スイス軍の行進”や大河ドラマ「どうする家康」メインテーマなど、約1時間にわたって演奏しました。
司会の月亭八光が登壇すると会場から歓声と拍手が沸き起こります。八光はイベント趣旨を改めて説明し、会場の大仙公園も紹介。そして、ステージの主役である大阪交響楽団の沿革や指揮者の米田覚士を紹介し、「思い思いにリラックスして最後まで楽しんでほしい」と呼びかけました。
八光とのトークでは、「屋外でのコンサートは僕も初めてです」と声を弾ませる米田。「実は雨が一滴でも降ったら、開催はできなかったんです」と八光が明かすと、会場からは驚きの声が上がっていました。演奏中、会場の周辺では犬を散歩させる人の姿や、広場をかけまわる子供たちのはしゃぐ声が響き、なんともピースフルな雰囲気です。「大仙茶会」でお茶を味わいながら大阪交響楽団の演奏に耳を傾ける人もいました。
最後の『威風堂々」が終わるとアンコールの拍手が沸き起こりました。その声に応え、『ラデツキー行進曲」を演奏することに。米田が指揮で促すと、会場から大きな手拍子が起こります。そして大阪交響楽団の演奏に合わせて、手拍子の音に強弱をつけるギャラリーたち。ステージと会場が一体となる「クラシックコンサート」でした。
訪れた人々は緑の広がる大仙公園の心地よい空間で、文化芸術を満喫し、秋の休日を楽しみました。