レポート

大阪・関西万博に向け、昨年に続き第2弾! OSK日本歌劇団『レビュー Road to 2025!!』を開催

開催日程:

2024年11月21日(木)~11月24日(日)

会場:

COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

11月21日(木)から24日(日)の4日間にわたり、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにおいて、OSK日本歌劇団による『レビュー Road to 2025!!』が上演されました。

第1部は生命の源、愛、魂の輪廻、輝く未来への願いを込めた日舞レビュー「四季彩」、第2部は多彩なダンスナンバーやアニメソング、大阪ゆかりの曲などを盛り込んだ洋舞レビュー「Shining Life」という二本立てで、豪華絢爛なパフォーマンスが繰り広げられました。

幕開けは、9月に新トップスターに就任された翼和希による口上から。凛々しい袴姿で、トップスター就任の挨拶を行うとともに、「ここ大阪に生まれ、桜をシンボルとするOSK日本歌劇団が、また100年、1000年と力強く根を張り、やがて世界に咲き誇る「千年桜」となれるよう、出演者一同心を込めてご披露申し上げる」と本公演に込めた想いを語りました。

第1部は、尾上菊之丞が作・演出・振付を手掛けた「四季彩」。歌舞伎舞踊などに着想を得た、5つの章からなるレビューです。第1章は「いのち」と題し、赤と黒の着物に身を包んだ翼和希、千咲えみが、イザナギ、イザナミに扮して“国生み”の幻想的な世界を表現。息を合わせた踊り手たちの舞は、寄せる波を連想させる清らかな美しさです。

あやめが咲き誇るなか、2匹の蝶が軽やかに飛び回るイメージの第2章「恋」。そこに迷いこんだ貴公子・保名が亡き恋人の幻を追い求めてさまよう姿が、ロマンチックに描き出されます。

スクリーンに大輪の花火が上がると、第3章「まつり」へと突入。力強い太鼓の音から、うちわを手に浴衣姿でにぎやかなお祭りの夜が始まり、客席からは自然と手拍子が。豊作を祈る農村の伝統行事「虫送り」を題材にした踊りでは、畦道に提灯の明かりが揺れる、郷愁あふれる風景が広がりました。

第4章「魂」は、『平家物語』に描かれた木曾義仲の最期を描く時代絵巻。源範頼・源義経率いる鎌倉勢を迎え撃つ義仲、山吹、巴御前らの死闘を、迫力満点の殺陣と舞の融合で魅せました。最終章「清ら」は、新たな夜明けへとつながるクライマックス。特別専科・朝香櫻子が菩薩に扮し、キャスト総出演で観客を荘厳な天空の世界へといざないました。

第2部は、麻咲梨乃が演出・振付を手掛けた洋舞レビュー「Shining Life」。翼和希がソロ『Heart Beat』で伸びやかな声を披露しながらスタート。続いて翼和希と千咲えみを中心に、軽快なリズムとともに次々とダンス・パフォーマンスが展開していきます。誰もが知る人気曲を集めたアニメソング・メドレーには思わず胸が高鳴ります。1920年代をイメージさせるドレスで、舞い踊る『キューティーハニー』に始まり、タンゴに生まれ変わった『魂のルフラン』、華やかなラインダンスにアレンジされた『世界が終わるまでは』など、豪華なラインナップで観客を喜ばせます。

“大阪ゆかりの曲”を集めたパートでは、千咲えみが『大阪LOVER』をキュートに熱唱。『Come To OSAKA』では、リズムに乗せて大阪の名所や名物が次々と紹介され、大阪に住む人でも難しい大阪の難読地名も登場し、会場は大阪一色に。大阪・関西万博のテーマソング『この地球(ほし)の続きを』では、キャストが客席通路に降り、間近で歌いかける演出も相まって大盛り上がり。 空へ羽ばたく鳥のようにしなやかなコンテンポラリーダンスでは、息の合った演技を披露。その後登場した特別専科・桐生麻耶のドラマチックな歌声と存在感も大きな魅力を放っていました。

最後はキャスト総出演で、観客への感謝を伝えるフィナーレ。黒燕尾と黒ドレスで羽を手に、一人また一人と舞台中央に躍り出ては、晴れやかな笑顔を振りまきます。

そして、カーテンコールはもちろん、昭和5年から歌い継がれてきた『桜咲く国』。おなじみの“桜パラソル”が花開き、OSKの歴史と伝統を改めて感じさせるエンディングとなりました。

  • イベント名
    レビューRoad to 2025!!
  • 開催日

    2024年11月21日(木)~11月24日(日)

  • 会場

    COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

TOPへ戻る