9月19日(金)から23日(火・祝)の5日間にわたり、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにおいて、OSK日本歌劇団による『EXPO2025!! REVUE OSAKA』を上演しました。
第1部の日舞レビュー「菊秋萬白蘭盛宮(あきはよろずのはなのにぎわい)」では、シーン1の冒頭で1992年のあやめ池円形大劇場の秋季公演「ダンシングOSK」のプロローグ曲を披露。そして「秋は錦の色ぞ時めく」まで、トップスターの翼和希さん扮する武士の長者、娘役トップスターの千咲えみさん扮する菊の御方を筆頭に、劇団員たちが郎党や上臈、女童、菊づくし、そして舞台実習生が花売り・白川女に扮し、雅な舞で魅了しました。

シーン2の「紅葉狩り」では一転、不穏な空気も漂わせます。そして鬼と化す千咲さん。エンタメ精神を遺憾なく発揮し、妖気をまとった熱演で沸かせました。
シーン3は「菊慈童」では、妖艶な雰囲気をまとって大人っぽい歌と踊りを見せました。

シーン4は「大阪・関西万博」のテーマ曲である「この地球の続きを」を浴衣姿による素踊りで披露。前半ははんなりと、後半は躍動感たっぷりと。劇団員の皆さんは客席通路にも降りて会場を盛り上げました。

シーン5「紺碧」では、コミカルな踊りで会場を盛り上げたかと思えば、最後にはその雰囲気が一転して、「魂をコンドルにのせて」で男役も娘役も全身にエネルギーをみなぎらせながら、まさに熱い魂を乗せた総踊りでOSKの持ち味である不屈の精神を表現しました。
第二部は仮想未来都市を舞台にした洋舞レビュー「METROPOLIS」。
シーン1「少女歌劇幻想」では黒と白のシックなドレスで群舞を披露。そんな中、翼さんが客席から颯爽と登場し、トップスターの本領を発揮しました。そして楽曲がジャズ調に変わると、また異なる世界観を醸成。

シーン2「nowadays」では、シティポップでオシャレに舞います。大阪を代表する楽曲「悲しい色やね」もボサノバ調にアレンジ、都会の男女を粋に演じました。またしても様子が一変。インパクトのあるコスチュームで登場し、そのユニークな姿に会場から歓声が上がります。その勢いで高速ラインダンスを披露。一糸乱れぬパフォーマンスは圧巻でした。

シーン3「METROPOLIS」ではロボットも登場。ハードロックやテクノなど楽曲もバラエティー豊かに、ロボットと人間のファンタジックな物語を展開しました。

シーン4「フィナーレ」の群舞では、「踊りのOSK」の実力を遺憾なく発揮し、伝統と革新が交差するレビューの世界で観客を楽しませました。

カーテンコールでは「ビバ!OSK」で再び客席後方まで劇団員たちが移動し、観客一人一人と目を合わせながらの丁寧なコミュニケーションで会場の気持ちを一つにしました。最後は昭和5年から歌い継がれてきた『桜咲く国』で “桜パラソル”が花開き、華やかに締め括りました。
