レポート

大阪にゆかりのある世界的アーティストなどが個性豊かで華やかな作品を出展!「OSAKA ART Showcase Leading To 2025」開催

開催日程:

9月21日(土)~23日(月・振休)

会場:

グランキューブ大阪 (大阪国際会議場)

9月21日(土)から23日(月・振休)までの3日間、グランキューブ大阪で「OSAKA ART Showcase Leading To 2025」を行いました。大阪ゆかりのアーティストなどの作品を中心とした展示、販売を行うこのイベントは、2025年5月30日(金)から6月1日(日)に、大阪城ホールで開催予定の「OSAKA INTERNATIONAL ART 2025」に先駆けたプロモーションイベントとして開催しました。

前日となる9月20日(金)には、プレスビューを含むプレビューと開会セレモニーを行いました。
プレビューには、出展者の四代田辺竹雲斎氏、コシノジュンコ氏、野原邦彦氏が来場。

コシノ氏は自身が大阪・関西万博のシニアアドバイザー、企画委員であることを話し、もっと大阪が盛り上がるようになれば、とコメント。高校時代からアーティストを目指していて、最近は熱心に絵を描いていることも明かしました。出展している作品について、基本的なテーマは対極、一番わかりやすいのは光と影、色の典型はモノトーンと説明。ゴールドとオレンジの2色で描かれた作品の前では、モダンな生き方を提案している、作品を手に入れることは物が増えるのではなく一つの出会いと話しました。

田辺氏は、大阪の堺で代々竹工芸をしている四代目と自己紹介。伝統を受け継ぎながら、現代アートとして竹の可能性を追求し、このイベントでもアート性の強い作品を展示していると話し、伝統とそこから生まれるアートを、大阪から発信したいと思っていると話しました。今回の出展作品については、竹を割って削ってひごにして編んでいく、プリミティブなアートであると説明。いろんなものが進んでいる現代において、自然素材と向き合って人の手でアートにしていくということをもう一度見直すという意味でも、万博に向けてそういうものを表現したいと思っている、日本の伝統文化に基づいたアートに注目してもらえれば、と話しました。

一本の丸太から一本造りという手法で作品を制作していると話したのは野原氏。「ほっとする時間」をテーマに、いろいろな素材で作品を作っていると話すと、廃材を利用していることに触れ、SDGsの活動としても見てもらえたらとコメント。大阪・関西万博でもたくさんの人に見てもらえたらうれしい、と話しました。そして今回の出展作品についても、その概要を説明。一番大きな作品「桜の精」については、能の「西行桜」の桜の精をモデルにしていることを明かしたほか、オムレツの旗がモチーフになっているFRPを使った作品や、毎年等身大で作っているという子どもの作品などについても説明を行いました。

開会セレモニーでは、オープニングに「同志社香里ダンス部 16th」が、コシノジュンコ氏デザインの衣装を着て、ダンスを披露。29名のメンバーたちは迫力ある音楽にのせ、躍動感たっぷりの動きを見せてくれました。ダンスが終わると、吉村洋文大阪府知事、横山英幸大阪市長、コシノ氏が登壇。3人もメンバーに拍手を送りました。

吉村知事は、まず来場者に感謝を伝えると、「大阪・関西万博まであと204日、素晴らしい万博をこの大阪の地で実現させたい」と宣言。そして、大阪には素晴らしい文化、芸術、パワーがある、万博を機にそれを世界に発信したいと話すと、万博期間中の5月30日(金)〜6月1日(日)まで、大阪城ホールで「OSAKA  INTERNATIONAL ART 2025」が、翌日からは「OSAKA ART Showcase Leading To 2025」が開催されることを伝えました。さらに文化芸術は言葉の壁を超えて、時間軸を超えて、人を笑顔に、心を豊かに、命を育てる、それは万博のテーマと共通する、と力を込めました。

横山市長は、アートは文化性のみならず、経済の活性化や街の雰囲気も変える素晴らしいものと話すと、「大阪はアートに力を入れていきたいと思っている」と発言。日本はアートのマーケットとして拡大しきっていないと感じていると話し、今回のイベント、来年のイベントで展示のみならず販売にも力を入れて、アーティストの活躍の場を作っていきたいと思っているとアピールしました。

続いての乾杯の挨拶は、出展者を代表してコシノ氏が行いました。コシノ氏は、このイベントは大きな功績であると思うと話し、万博を目の前にアートのイベントをやることは意義があると力説。そして「大阪には大きなパワー、やる気、活気がある」と話し、そのようなアート性のある価値観はすごく大切なことで、未来につながると思うと語りました。さらに、万博会場である夢洲は海に囲まれている、海は世界につながる、世界につながったアートを通じて大阪が発展してくれればうれしい、と話すと、「大阪がアートな街になりますように、乾杯!」の声に合わせて、来場者も乾杯。会場中が大きな拍手に包まれました。

続いて、国内外の博物館や大使館などに作品が収められている書道家、海老原露巌氏による、ライブパフォーマンスが行われました。鈴木新氏によるギター演奏をバックに、目前に迫る大阪・関西万博を見据えた「輝」という字が完成すると、周りを囲む来場者たちから大きな拍手が起こりました。また作品を前に、吉村知事、横山市長、コシノ氏、海老原氏、田辺氏、野原氏が集合し、記念撮影も行われました。

9月21日(土)から23日(月・振休)までの3日間、国内外から多くの来場者で賑わいました。

会場にはプレビューに出席した田辺氏、コシノ氏、野原氏の作品の他、世界的な建築家である隈研吾氏の初の美術作品や、総SNSフォロワー200万人越えの世界的に人気を誇るシンガポールを拠点に活動するアーティストGUWEIZ氏の作品など約95点が出展されました。

また海老原露巌氏が開会セレモニーのライブパフォーマンスで書き上げた作品も出展され、来場者を魅了しました。

  • イベント名
    OSAKA ART Showcase Leading To 2025
  • 開催日

    9月21日(土)~23日(月・振休)

  • 会場

    グランキューブ大阪 (大阪国際会議場)

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