2月7日(土)、フェスティバルホールにて『大阪国際文化芸術プロジェクト「OSAKA MUSIC RING -音でつなぐ未来-」』が開催されました。今回のテーマは“RING”。万博のレガシーが未来へと受け継がれていくように、時代と国を超えて受け継がれてきた名曲の数々を次世代へとつなげていくため、この日限りのスペシャルバンドを結成して行う贅沢なコンサートです。
出演したのはC&K、ビッケブランカさん、Penthouseの浪岡真太郎さんと大島真帆さん、LOVEさんの4組。演奏を担う“MUSIC RING SPECIAL BAND”には、真壁陽平さん(Gt)、安達貴史さん(Ba)、横山裕章さん(Key、バンドマスター)、若山雅弘さん(Dr)、美央さん(Violin)という実力派プレイヤーたちが集結しました。
MCをつとめたのは、FM802 DJの大抜卓人さん。最初にイベントの趣旨を説明し、タイトルの『OSAKA MUSIC RING』について触れていきます。“RING”といえば、2025年に開催された大阪・関西万博で会場のシンボルでもあった大屋根リング。大抜さんは「大屋根リングを歩き、色んな方と交流したと思います。多くの人が万博でリングを満喫したように、人をつないだリングのように、音楽も世代国境を越えて人と人を繋ぎ、感動を与え、受け継がれていきます。今日は会場の皆さんでひとつの輪になりたいと思っています」と挨拶し、開幕を宣言。

1番手は、6人組シティソウルバンド・Penthouseの浪岡真太郎さんと大島真帆さん。立体的で力強いバンドアンサンブルとともに、男女ツインボーカルのパワフルな美声で、オリジナル曲「…恋に落ちたら」を歌い上げます。続く「我愛你」では、コール&レスポンスやクラップで客席も大盛り上がり。早くも会場と一体感を作り上げます。大島さんと浪岡さんは「大阪はいつもライブが盛り上がるからありがたい」と嬉しそうに笑顔を浮かべました。

ここで浪岡さんは一旦ステージを去り、大島さんひとりでアニメソングの名曲をカバー。『NARUTO -ナルト- 疾風伝』のオープニングテーマである「ブルーバード/いきものがかり」を、透明感のある歌声で真っ直ぐに届けました。

明るくポジティブな人柄と、大らかかつソウルフルな歌声で会場を包んだのは、高槻市出身のシンガーソングライター・LOVEさん。地元大阪への凱旋を喜び、「今日はフェスティバルホールが実家です! ただいまー!」「おかえりー!」と客席とコミュニケーション。手話を交えながら歌った「Someone To Love」 に続いては、「共鳴 -resonant-」で、寄り添いながらも力強く歌い上げました。さらに、アニメ『タッチ』のオープニングテーマの「タッチ/岩崎良美」をエネルギッシュにカバーしました。

ここからは、ラジオリスナーからリクエストを募集した「洋楽カバーメドレー」。1曲目は“キング・オブ・ポップ”ことMichael Jacksonさんの「Billy Jean」。カバーするのは、小さい頃からMichael Jacksonさんの曲を聴いて育ったというビッケブランカさん。ノリノリでステージに現れたビッケブランカさんは、Michaelさんのようにムーンウォークやポーズをキメながら、ハリのある歌声を披露しました。

2曲目は「Layla/Eric Clapton」。Penthouseの浪岡真太郎さんが登場し、少ししゃがれたクールな歌声で情熱的に熱唱しました。そして3曲目は、LOVEさんによる「Greatest Love of ALL/Whitney Houston」。「子どもたちに希望を託し、愛情以上のものを届けたい」という作詞者の願いが込められた楽曲で、優しい歌声で会場を満たしました。

メドレーの最後は、C&Kが「Sir Duke/Stevie Wonder」を披露。メインボーカルをKEENさんがつとめ、CLIEVYさんはスライドホイッスルを鳴らして賑やかします。観客は思い思いに身体を揺らし、時代と国を越えて歌い継がれる洋楽の名曲を楽しんでいました。

再びライブに戻り、割れんばかりの大歓声に迎えられたのは、今年10月からデビュー10周年を迎えるビッケブランカさん。彼にとって、この日が2026年初回のライブです。まずはアニメ『ブラッククローバー』第10クールオープニングテーマで、国内外におけるストリーミング総再生回数が2.8億回超えのヒットチューン「Black Catcher」をロックに飛ばしていきます。

2018年にリリースされたメジャーデビュー曲「ウララ」を披露する前にビッケブランカさんは、「大阪のラジオ局が(この曲を)愛して、たくさん流してくれて、色んな兆しを作ってくれたので、思い出深いですし、大阪でやるべき曲だと思います」と感謝を伝え、楽曲をパワフルかつ華やかに演奏します。ステージを右へ左へ動き回り、自由に歌い、ぐんぐん空気を動かして会場を巻き込んでいきました。
続けて、彼の代表曲でライブアンセムの「Ca Va?」を披露。会場全体に熱狂の渦を作り出したビッケブランカさんは「今はAIがすごい。結構聴ける曲が作れてしまう。人間がどうやってAIの入る余地がないものを作るか、考えるのがワクワクします。今年は、ずっと愛される曲や、無条件に誰かの背中を押せる曲を作っていこうと思ったので、楽しみにしていてください」と述べて、最後に「音楽という歴史を変えた曲」として、TM NETWORKの「GET WILD」をハンドマイクで熱唱しました。

最後に登場したのは、4月に大阪城ホールでのワンマンライブが決定している男性2人組ボーカルユニット・C&Kです。大抜さんが大きな声でバトンをつなぐと、CLIEVYさんとKEENさんが勢いよくステージに走り込み、自己紹介ソング「C&K Ⅸ」を目まぐるしく煽りながら歌っていきます。客席も冒頭から前のめりに躍動していっしょに盛り上げます。

ラブバラード「挿入歌」をしっとり響かせると、間髪入れずに「夜空」を披露。声質の異なる2人のハーモニー、スキャット、会話劇のような掛け合い、バンドアンサンブルがひとつの音の塊となって、会場を満たしていきます。CLIEVYさんは「縁、繋げていこう! それぞれの人生に幸あれ!」とメッセージを送り、日本の国民的アニメである『ドラゴンボール』シリーズから、『ドラゴンボールDAIMA』オープニング主題歌でC&Kが歌う「ジャカ☆ジャ〜ン/ゼッド feat. C&K」、『ドラゴンボールZ』のオープニングテーマの「CHA LA HEAD CHA LA/影⼭ヒロノブ」を連続で歌唱しました。歌の終わりでは、KEENさんがかめはめ波のポーズをキメるシーンも。派手な衣装やコミカルな動き、トークで客席を楽しませながらも、記憶に残るナンバーとパフォーマンスを披露したC&Kでした。

ラストセッションは出演者全員で、「WAになっておどろう」を披露しました。まさに“MUSIC RING”のテーマにぴったりの楽曲で締めくくりました。

撮影:渡邉一生