2022年12月から2023年1月にかけ、大阪府内4ヶ所で行われているのが「大阪4大オーケストラ〜冬の音楽会〜」。1月7日(土)、吹田市文化会館(メイシアター)大ホールでは、「日本センチュリー交響楽団 ニューイヤーファミリーコンサート」が開かれました。
今回は「のだめコンサート」でおなじみの茂木大輔の指揮により、家族で楽しめるファミリーコンサートとして開催。有名なオーケストラ作品やピアノ協奏曲などが演奏されたほか、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」21代うたのおねえさんである小野あつこをゲストに迎え、子どもたちといっしょに楽しむ音楽コーナーも行われるなど、年齢を問わず楽しめる内容で会場は大いに盛り上がりました。
コンサートはドヴォルザーク『謝肉祭』序曲からスタート。曲が終わると茂木は会場に新年の挨拶。そして1曲目の作曲家、曲名の説明、センチュリー交響楽団を紹介したあと、オーケストラの楽器紹介コーナーへ。まずは弦楽器、そして木管楽器、金管楽器、打楽器とそれぞれの音を聴かせつつ、説明していきます。茂木は時折会場に問いかけるなど、子どもたちとコミュニケーションを取りながら、紹介を進めていきました。
ここから小野あつこが登場。「みなさん、こんにちは〜!」と会場に挨拶すると、大きな拍手が。小野は「今日はみんなで楽しいコンサートにしましょうね!」と呼びかけます。そして、小野の読む「マザー・グース」の童話とオーケストラがコラボしたラヴェル組曲『マ・メール・ロワ』へ。美女と野獣のお話では、美女をクラリネット、野獣をコントラファゴットが担当していることなども説明されました。
続いては小野の歌唱です。会場に手を振ると、まずは元気いっぱいの一曲、福田翔『おはよう!』から。アメリカ民謡『こいぬのビンゴ』では、会場と手拍子のコラボで盛り上がります。そして3曲目の越部信義『おもちゃのチャチャチャ』でも、同じく手拍子で会場全体がいっしょに音楽を楽しみました。
休憩のあと、後半はラヴェル『ピアノ協奏曲 ト長調』からスタート。ピアノは原由莉子が務めました。重厚なオーケストラの演奏と高い技術で奏でられるピアノの共演は圧巻。原は「とても楽しく演奏することができました」と笑顔を見せました。ラストは「オーケストラ中の楽器が大活躍する」という茂木の説明で始まったオッフェンバック 喜歌劇「天国と地獄」より『序曲』。言葉どおり、各楽器がそれぞれに素晴らしい音色を聴かせてくれました。
最後の曲の演奏が終わっても、会場は拍手が鳴り止みません。一度舞台袖へと戻った茂木といっしょに、本日のコンサートを盛り上げてくれた小野、原の3人がステージへ。小野が「楽しかったですか〜?」と呼びかけると、会場は拍手でレスポンス。「今年も皆さんにとっていい一年になりますように!」とメッセージを送りました。原は「本当に楽しかったです、またお会いできるのを楽しみにしています」と笑顔。アンコール曲であるJ.シュトラウスⅠ世『ラデツキー行進曲』では、2人が会場といっしょに手拍子で盛り上げ、たっぷりと楽しめたファミリーコンサートは盛況のうちに終了しました。