11月27日(土)、大阪府東大阪市の鴻池新田会所を舞台に、大阪文化芸術支援プログラムの一環として、「鴻池新田会所で上方落語と河内音頭を楽しむ会」が開催されました。
鴻池新田会所は、江戸時代に、豪商鴻池家が開発した新田の経営拠点となった施設で、東大阪市周辺に残る歴史的建造物群のひとつです。敷地は国の史跡で、本屋、屋敷蔵、文書蔵、米蔵、道具蔵と江戸時代の本屋座敷の棟札、米蔵の御札は重要文化財に指定されています。
会場では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、入場時の検温や手指の消毒、マスク着用のほか、「大阪コロナ追跡システム」登録のお願いなどの対策がとられました。また、鑑賞は事前申し込み制としたため、混雑もなくスムーズに入場いただきました。
重要文化財である本屋に設営された会場に、MCの佐々木ひろみさんが登場して開演。プログラムの趣旨や鴻池新田会所の説明に続き、本日の演目が鴻池家や初代当主の鴻池善右衛門氏にまつわる落語と河内音頭と紹介し、会場の期待が高まります。
最初に登場したのは林家菊丸さん。高座に上がると、今回の会場が古典芸能にぴったりだと絶賛したうえで、「鴻池の犬」を口演しました。
続いて、河内家菊水丸さんとギター奏者の石田雄一さん、和太鼓奏者の三条史郎さんが登場。河内音頭の節に乗せて、「九代目市川團十郎と鴻池善右衛門」の物語を熱演。会場は笑いと拍手に包まれました。