12月12日(日)、千早赤阪村の楠公誕生地前にあるくすのきホールと広場を舞台に、大阪文化芸術支援プログラムの一環として、「楠公誕生地でクラシックとバレエを楽しむ会」が開催されました。
楠公誕生地は、鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての武将、楠木正成公が生誕したという伝承が残る場所。明治8年に来阪した大久保利通が、楠公に関する史跡をめぐった際に整備を命じて建てられた石碑が残っています。
会場では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、入場時の検温や手指の消毒、マスク着用のほか、「大阪コロナ追跡システム」登録のお願いなどの対策がとられました。また、くすのきホールでは、使用する客席数を減らし、十分な距離を確保する対策がとられました。
大阪府広報担当副知事のもずやんがお客さまをお出迎え。MCの加納永美子さんが大阪文化芸術支援プログラムや本日の公演について説明した後、スタートしました。
日本センチュリー交響楽団の道橋倫子さん(ヴァイオリン)、武藤有さん(チェロ)、小塩真愛さん(ピアノ)が登場し、プログラムがスタート。モンティ作曲の「チャルダッシュ」を披露しました。
続いて、ピアノのソロ曲「ショパンのポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53『英雄』」、チェロのソロ曲「シューマンの5つの民謡風小品 作品102より第2曲、第4曲」を演奏。そして再び3人が登場し、ピアソラの「リベルタンゴ」を披露しました。
法村友井バレエ団との共演も始まりました。初めの曲はハイドン作曲の「ピアノ三重奏曲 第25番 ト長調 Hob.XV:25『ジプシー・トリオ』より第3楽章」で、山野有可さん、久村萌子さん、浦富愛莉さんの3人が息の合ったバレエを披露しました。
モーツァルトの「ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K.218より第1楽章」の演奏に続いて、再度、チェロ演奏とバレエとのコラボに。サン=サーンスの「動物の謝肉祭 より第13曲『白鳥』」に合わせ、法村珠里さんが華麗なバレエで会場を魅了しました。
アンコールに応え、クリスマスソングのメドレーがスタートすると、4人のバレリーナも登場し、華やかに盛り上げ、会場には大きな拍手が響きました。
楠公誕生地前の広場では、千早赤阪村産の農産物を使ったキッチンカーや、千早赤阪村主催の「ちはやあかさかむらにぎわいフェス」が開催され、地元の農産物の直売などのほか、ぜんざいやポン菓子が無料で振舞われました。また、くすのきホールの2階では、同フェスの体験コーナーとしてクリスマスリース作りなどが開催され、この日1日、楠公誕生地は大勢の人で賑わいました。