芸術の秋を感じていただく大型アート作品の展示やライブペインティングなどを開催するOSAKA ART ZONE。
PUBLIC ART
2021年10月16日(土),17日(日) 万博記念公園・お祭り広場
大阪に縁のあるアーティストによる複数の大型作品を、お祭り広場にて展示します。
迫力ある大きな作品で、お祭り広場全体がアートに染まります。また、期間中にはアーティストによる参加型ワークショップも実施します。どなたでもアートに参加いただく事ができます。
Yotta『花子』
<アーティストコメント>
東北地方(特に温泉地)に伝わる伝統こけしは、少女の形をした木製人形です。
幼児のために作られたおしゃぶりや人形玩具がルーツだと言われており、純粋な愛情や善意、美意識を表現したものです。
程経て、お土産品やコレクションの対象として幾度かのブームの末、忘れられた存在となりました。
高さ約13メートルの〈花子〉は、伝統的こけしとして各所各家に伝わる文様と新たな文様を組み合わせた意匠をまとい、話したり、歌ったりします。
“こけし”というお土産品に込められた、呪術的意味、東北の文化をフィールドワークとリサーチによって明らかにし、巨大な少女像として公共空間に展開させた作品です。
Yotta『穀(たなつ)』
<アーティストコメント>
お米に圧力をかけて勢いよく解放する事で、大きな音と共にお米の体積を10倍に膨らませたお菓子、いわゆる「ポン菓子」。
私たちが子供の頃は団地などで軽トラックに機械を積載した移動販売が度々来ていました。
ポン菓子機は、第二次大戦中に小学校の教員、吉村利子さんによって再発見されました。
食糧難の中「子供たちにお腹いっぱい食べさせてやりたい」と、設計図を制作し、当時の鉄鋼業の中心地であった北九州で軍用品製造の傍らで第一号機が誕生しました。
穀(タナツ)はお米のお菓子から、戦争と平和を、生と死を見つめ直す作品です。
Yotta
ヨタ(Yotta)は、木崎公隆(大阪府出身)・山脇弘道(大阪府出身)からなる現代アートのユニット。2010 年結成。
ジャンルや枠組み、ルールや不文律など、あらゆる価値観の境界線上を発表の場としており、それらを融解させるような作品制作を行っている。
現在は、自分達のアイデンティティから世界のカタチを捉え直す作品シリーズを制作中。
2015年に「金時」で第18 回岡本太郎現代芸術賞 岡本太郎賞受賞ほか、六本木アートナイト2010,2012、おおさかカンヴァス2011,2012,2016、Reborn-Art Festival 2017,瀬戸内国際芸術祭2019など参加多数。
その他、のせでんアートライン2017のプロデュース、小学校でのワークショッププログラムの実施など、幅広く活動。
永井英男『BABA PROJECT』
<アーティストコメント>
プロレスラー、ジャイアント馬場が両手両足で壁に突っ張り、苦悶の表情を浮かべ重力に耐えている状態。
見えない力への抵抗、自身のアイデンティティーから対象の存在をデフォルメし、視覚的ユーモア、身体知を表現した彫刻作品です。
2020年から家の中で生活を送る時間が続いた。何か違う外と内の風景。
岡本太郎氏の太陽の塔がある万博記念公園お祭り広場での展示は、閉塞感漂う世界を打ち破ろうとするBABA PROJECTの新たな表現となっています。
協力:株式会社H.J.T.Production
『BABA PROJECT B&B』
<アーティストコメント>
プロレスラー、ジャイアント馬場がアブドーラ·ザ·ブッチャーを両手で持ち上げ苦悶の表情を浮かべ重力に耐えている状態。
見えない力への抵抗、自身のアイデンティティーから対象の存在をデフォルメし、視覚的ユーモア、身体知を表現した彫刻作品です。
永井英男 (大阪府出身)
CAFE in Mito 2004/水戸芸術館現代美術ギャラリー、take art collection 2005/スパイラル、個展“おもいっきり笑月”/IMS、Material:White Book/ノマルプロジェクトスペース、Osaka Canvas Projectなど多数参加。キリンアートアワード奨励賞受賞。巨大なレスラー彫刻が両手両足で壁と壁の間で突っ張っている「BABA PROJECT」や「三位一体“THREE HEADS ARE BETTER THAN ONE”」などユーモラスで躍動感に満ちた作品を製作。それらは共通して重力に耐え、体力の限界に挑戦している姿で、おかしくも切なさがあり、強さへの希望を感じさせる。2011年3月、大阪府庁咲洲庁舎で発表した「B-PROJECT”へそで投げろ”」は圧倒的な存在感で観客を感嘆させた。