秋空の下、大型アート作品や現代美術作品、多彩なワークショップ、ステージ公演を堪能
「大阪文化芸術支援プログラム2021」の一環として、10月16日(土)と17日(日)の2日間、「大阪文化芸術支援プログラム IN 万博記念公園」が開催されました。たくさんの来場者がアートや音楽などに触れあいながら、広々とした公園で用意されたハンモックに寝転んでくつろぐなど、ゆったりとした時間を過ごしました。
会場では、新型コロナウイルス感染予防のため、公園入場口での検温と手指の消毒に加え、コロナ追跡システムへの登録が呼び掛けられました。さらに、特設ステージやワークショップなど人が集まる場所はエリアごとに柵を設けて入場者数を管理する対策がとられました。
16日夜から翌朝にかけて雨が降りましたが、2日間とも天候に恵まれ、午前9時半の開場とともにお客様が次々と入場しました。万博記念公園のランドマーク、太陽の塔の北側にあるお祭り広場は「OSAKA ART ZONE」と称して、大阪ゆかりのアーティストの大型アート作品が並べられました。
Yottaさんの作品「花子」は高さ約13メートルの巨大こけしで迫力満点。隣に並ぶ「穀(たなつ)」はお米で作る「ポン菓子」の機械を銃砲に模して車に搭載したもので、戦争と平和を見つめなおすという作品。実際にポン菓子を作り、来場者にふるまわれました。
また、永井英男さんの「BABA PROJECT」では、プロレスラーのジャイアント馬場さんをモチーフにした2作品を展示。ユーモラスな表現にたくさんの来場者が記念写真を撮影していました。
同会場では、こけしの絵付けのワークショップが開催されたほか、アーティストのsilsil(チルチル)さんとTitifreak(チチフリーク)さんの2人がライブペインティングを実施。大きなキャンバスに絵を描き続けました。
EXPO’70パビリオンでは、1954年から1972年まで大阪を本拠地として活動を行い、大阪における美術の歴史を語る上で欠かすことのできない前衛芸術団体・具体美術協会の活動を振り返る「EXPO’70 in 2021 具体-the REVIVAL 具体美術まつり&AU アートパビリオン-」が開催されました。会場では、具体美術協会の精神に則して創造的なアートを世界にアピールし続けるアーティスト団体「AU(ART UNIDENTIFIED)」による参加型ワークショップやライブペインティングも行われました。
「OSAKA CULTURE ZONE」と称された下の広場では、たくさんのタープテントが設営され、さまざまなワークショップが開かれました。ペーパークラフト自動販売機の工作や大阪の伝統工芸品である和泉櫛、大阪唐木指物の仕上げ体験のほか、お笑い芸人らが講師となり、折り紙や鉄道工作、消しゴムアート、寄席文字教室、手ぶらキャンプ体験、レゴブロック、クレイ・アニメ、パフォーマーといった多彩なワークショップが開催され、子どもからお年寄りまで楽しんでいただきました。また、大阪府や府内の市町を紹介するブースも並び、たくさんの人が訪れていました。
同じく「OSAKA CULTURE ZONE」の上の広場には特設ステージが設置され、2日間で計10回の公演を開催。energyによるエンターテインメントショー「笑う筋肉」、OsakaMastersによるコンテンポラリーサーカス、大阪府立堺西高校も参加したストリートダンスショーケース、大阪府立清水谷高校合唱部と日本センチュリ―交響楽団の弦楽四重奏の音楽ステージ、生活ヨガ研究所による青空ヨガのステージが行われたほか、「FM802 弾き語り部-秋の出張編」には、有名なアーティストも出演し、素敵な歌声が会場に響きました。また、大阪産(もん)を使ったメニューのキッチンカーの出店もありました。
このほか、1970年大阪万博では人気を博したスタンプを復刻し、公園内7カ所に設置された「EXPO’70復刻スタンプラリー」にも、たくさんの人が参加していました。