両ツアーとも、地元・吹田市出身の麒麟・田村裕さんがナビゲーターを務め、普段立ち入れない太陽の塔の前の芝生広場からスタート。太陽の塔のふもとで記念撮影した後、太陽の塔の内部(1階部分)に入ります。岡本太郎氏が実際に描いたデッサンの数々や“第4の顔”と呼ばれる地底の太陽の復元、さらに“生命の樹”ゾーンを見学し、それぞれの目的地に向かいました。
EXPO’70パビリオン探検コースには、田村さんのほか、FM802のDJ土井コマキさん、そして大阪万博グッズコレクターとして知られる白井達郎さんが同行しました。
一行は歩いてEXPO’70パビリオンへ。このツアー最大の目玉は、普段はガラス越しにしか見ることができないスペース・シアターを入口から直接見られるという貴重な体験です。50年ぶりに、スペース・シアターの扉が開けられると知った参加者からは「えーっ!?」と驚きの声が。防じんマスクとヘルメットを着用し、いざオープン。音楽こそかかりませんが、かつてのようにカラフルな照明がピカピカと光る様子に、白井さんが「当時は1008個のスピーカーから音楽が流れ、レーザー光線が飛び交っていたんですよ」と解説。田村さんも「すごいな…。まるで現実じゃないみたいやったやろうな」と当時を想像して感慨深げでした。
続いて、大阪万博会場全景の巨大ペーパークラフトを見学。10年かけて作り上げられたという大作で、その繊細さとリアルさに参加者は大喜び。最後は、1970年の万博終了後に寄贈された各パビリオンの展示品が保管されている収蔵庫を見学しました。今回のツアーでは、当時の万博で貴賓館の壁に飾られていた銅版彫刻「鳥獣戯画」も50年ぶりに公開され、、参加者はマホで記念撮影するなど、とても楽しんでいました。
田村さんはツアーを終えて、「むちゃくちゃ楽しかったです。なぜならプライベート感満載で。仕事を忘れすぎてしまいました、すみません」と少し反省した様子でした。
最後のあいさつでは、田村さんは土井さんから「大阪万博から50年。そして2025年には次の万博が控えています。どんな万博になったらいいなと思いますか?」と尋ねられ、「これを超えられるのかな?と思いますよね。50年前やのに、あまりにも色あせてなさすぎて。それくらいの凄さを感じつつ、2つの万博に挟まれて楽しい人生を送りたいと思います」と笑顔で答えていました。
一方、日本庭園探検ツアーでは、太陽の塔の内部見学の後、1970年当時から残り、世界中のバラを観賞できる「平和のバラ園」を経て、日本庭園へ。田村さんは「ここは初めて来るなぁ」と興味津々の様子。まずは、入り口前の庭園の模型前では、ガイドボランティアの方が「敷地は26ヘクタールあり、甲子園が5、6個入る」「当時の造園技術の粋を集めて作られたもので庭園の博物館的なもの」と説明しました。
次に向かったのが庭園随一の絶景ポイント「松の洲浜」。到着した途端、参加者は口々に「素敵!」「こんなのがあること知らなかった!」と驚いた様子。田村さんも「おお〜っ」とその絶景に感嘆の声を上げ、「これは値打ちがあるわ、すごいのが見れたなぁ」ご満悦でした。
続いて、普段は入ることのできない茶室のエリアへ。ここでもガイドボランティアの方から、石や灯篭、竹垣、苔、茶室の屋根について、細かな説明を受けながら、最後のスポット「心字池」に向かいました。開放感のある池を見た田村は「これは気持ちいい、抜群!」と笑顔を見せていました。ツアーはここで終了。田村さんは2025年について「皆さんの心に残るような万博にしていきましょう!」と呼びかけていました。
2日目の11日も10日と同じコースで巡りました。「EXPO’70パビリオン探検コース」の最初、田村さんは「開始早々でもおもんなかったら帰ってくださってけっこうですよ!」と、前日に参加してツアーの楽しさを十分知っているからこその言葉で笑いをとります。
芝生広場では、田村さんが自分のカメラを持ち込み、太陽の塔を撮影していると、土井さんから「どんだけ好きなんですか!?」と突っ込まれるひと幕も。田村さんは記念撮影で自ら参加者のカメラの撮影を担当したり、スペース・シアターでは扉を開ける役を務めたりと、2日目もノリノリで終了。「日本庭園探検コース」でも田村さんは最後に「季節ごとに楽しめるので、1年に4回来てください!」と参加者におすすめして、笑いを誘っていました。
また、園内には『EXPO’70復刻スタンプ』のQRコードも設置。5個集めると、もれなく「OSAKA GENKi PARK」のオリジナル缶バッジがプレゼントされたほか、抽選でアーティストのサインプレゼントも行われました。
トリップツアーは参加者された方々から好評だったことを受け、万博記念公園の紅葉まつり期間中(11月7日~12月6日)の土日祝日にも、1970年大阪万博50周年記念プログラムとして開催されることが決まりました。詳細は公式HP(https://expo70-50th.jp/)でご確認ください。