開演前、パフォーマーたちがオープニングを飾る演目『まつり』の振付を観客に伝授、見るだけでなく“参加する”公演であることをアピールします。最初は照れていた観客も、徐々に心も体もほぐれてきた様子で、みな笑顔に! やがて鐘の音が鳴り響き、祭囃子を思わせる音色に乗って全出演者がステージへ。大迫力の群舞でさっそく度肝を抜きます。
ここからスポーツをエンターテインメント化した個性的な演目が次々と登場! アクロバティックな技が連発される巨大縄跳び「ジャンプローブ」、柔道の乱取りをダンスにアレンジした「柔タンゴ」、さらにはラグビー、新体操、リレー、腹筋ローラー(?)など、おなじみのスポーツを全く新しいパフォーマンスに昇華させていきます。
中でも“走る”というたったひとつの動きを通して、時間の流れや人との出会いと別れといったストーリーまで感じさせてくれる「走るイリュージョン」は圧巻! 客席も大盛り上がりで、動きの一つひとつに歓声や拍手が起こっていました。また、『大阪文化芸術フェス2019』との共催ということで、大阪の伝統芸能・人形浄瑠璃文楽と合体させた演出も! 凛とした和の空気に包まれたステージは、『energy』のひと味違う魅力を打ち出すものとなりました。
休憩を挟んでの後半は、各演目内で行われている動きを取り入れた「energy健康リズム体操」のレクチャーから。手足をリズミカルに動かす楽しい体操は、客席の子どもたちにも大好評。家族揃ってワイワイ楽しむ姿があちこちで見られました。
『energy』ならではの演目もまだまだ続きます。鍵盤に扮した出演者が音に合わせて腕立て伏せを繰り返したり、大きなバランスボールを使ってドッジボールやボウリングに興じたり、ボクシングの試合をコメディ・テイストにアレンジしたりと、客席を笑いの渦に巻き込むパフォーマンスがたっぷり。
クライマックスでは、体を叩いて音を出す「ボディスラップ」、地面を足で踏み鳴らす「アースタップ」といった“肉体だけ”で表現する演目で見る者を圧倒します。
さらに、ロープや跳び箱を使って超絶技を連発。出演者たちの目を見張る身体能力と熱演に、割れんばかりの拍手が送られるエンディングとなりました。
その後もアンコールを求める拍手が止まらず、二度にわたり出演者たちがステージへ。二度めのアンコールのみ写真撮影OKというスペシャルサービスも用意されており、多くの観客がうれしそうに出演者たちの雄姿をカメラに収めていました。