ダンス×J-POP×演劇”で描き出す家族の軌跡! 梅棒『ウチの親父が最強』上演

2019年10月25日(金)~27日(日)

COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

9月16日(月)から11月17日(日)の約2ヶ月にわたり、上方文化をはじめさまざまなカルチャーを発信している『大阪文化芸術フェス2019』。10月25日(金)〜27日(日)、COOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて上演された『ウチの親父が最強』もそのひとつ。ダンスエンターテインメント集団・梅棒が2014年に上演し、初演では全公演が完売したという伝説の作品が、さらなるパワーアップをとげて大阪に帰ってきました。

ダンス×J-POP×演劇”で描き出す家族の軌跡! 梅棒『ウチの親父が最強』上演

全4公演中、10月26日(土)の2公演には、大阪府のダンス強豪校がオープニングアクトとして出演。

昼公演の大阪府立久米田高等学校ダンス部に続き、夜公演には同志社香里高等学校ダンス部が登場しました。FM COCOLOのDJ・野村雅夫から紹介を受けた部員たちは、梅棒の公演ゆかりの1曲として、DA PUMP『ごきげんだぜっ! 〜Nothing But Something〜』をセレクト。ビートに乗って息の合ったパフォーマンスを披露し、会場を盛り上げました。

お待ちかねの本編は、J-POPに乗せたダンスだけでストーリーを綴っていく、梅棒ならではのスタイル。どこにでもある男女の出会いから始まる、笑いと涙に彩られた家族の軌跡を、セリフなしで見事に描き出していきます。

くるり『ばらの花』を皮切りに、SEKAI NO OWARI、GReeeeN、ASIAN KUNG-FU GENERATIONなど、誰もが聞き覚えのある“あの曲”の数々が物語を牽引。恋のときめきや思春期の葛藤、孫を見守る祖父の思い、はては父の浮気疑惑まで、場面にピタリとハマる選曲で沸かせます。出演者たちは時に激しく、時に切なく、時にコミカルに、登場人物の心の動きをダンスで表現。その圧倒的な表現力が、見る者を“梅棒ワールド”へとぐいぐい引き込んでいきます。

父親役の塩野拓矢、母親役の伊藤今人、浪人中の長男役の野田裕貴ら梅棒メンバーは、家族と彼らを追いつめるギャング集団に扮して舞台狭しと大暴れ! 女のコの喜怒哀楽をキレのあるダンスで魅せた長女役の横山結衣(AKB48 TEAM 8・TEAM K)、その恋人役として複雑な心情を見事に演じ切った多和田任益、さらに祖父役の上西隆史(AIRFOOTWORKS)、愛犬役のパイレーツオブマチョビアンなど、客演陣もそれぞれの持ち味を最大限に発揮。悪役ですらどこか憎めないキャラクターたちが、観客の心をとらえて離しません。

一度はバラバラになった家族のピンチを、「絶対に諦めない」父の愛が救う……sumika『Lovers』をバックに繰り広げられる、幸福感あふれるエンディングが大きな感動を呼び、物語は幕。小沢健二『強い気持ち・強い愛』が流れる中でのカーテンコールには惜しみない拍手が送られ、客席が明るくなっても鳴り止まぬ手拍子に、キャストたちが二度、三度、四度と舞台に上がる熱いフィナーレとなりました。

  • イベント名
    ダンス×J-POP×演劇 梅棒「ウチの親父が最強」
  • 開催日
    2019年10月25日(金)~27日(日)
  • 会場
    COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
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