大阪芸術文化FES

2018年9月29日(土)- 11月4日(日)

MBS ANIME FES.2018 supported by uP!!!

歓喜の渦巻く! 「MBS ANIME FES.2018」開催!!

2002年の『機動戦士ガンダムSEED』以来、MBSで放送されてきたアニメーション作品は364本。それら過去の名作や最新の話題作から、豪華な声優陣&アーティスト勢が集結したこのイベントは、DVD化も後日配信もなしという一夜限りの贅沢すぎる祭典です。今年は、事前に告知されていた『マギ The kingdom of magic』『血界戦線&BEYOND』『魔法少女まどか☆マギカ』『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』『ハイキュー!!』に加えて、現在放送中の『進撃の巨人 Season3』がシークレット作品として会場を湧かせました。

前説として『機動戦士ガンダム00』のグラハム・エーカー(CV中村悠一)が参加の心得を読み上げると、観客が前のめりになって大声で復唱! 続いて、『戦国BASARA』の伊達政宗(CV中井和哉)が1分前からのカウントダウン!! オープニング前から早くも大興奮に包まれる中、『ハイキュー!!』OPである「FLY HIGH!!」を歌うBURNOUT SYNDROMESのド派手なライブからスタートしました。出演キャストのトップバッターは、山口忠役の斉藤壮馬さん。大スクリーンに映し出される名シーンに合わせての生アフレコに、黄色い歓声が飛び交います。ツッキーこと月島蛍を演じる内山昂輝さんとの臨場感あふれる掛け合いもお見事でした。お二人の退場時には、再びBURNOUT SYNDROMESが登場して、2期OP「ヒカリアレ」を熱唱。関西最大級アニメフェスに相応しい幕開けとなりました。

ペンライトの光に埋め尽くされた会場に充ちていく興奮、緊張感と期待感の張り詰める中、手拍子に迎えられてセリから現れたのは『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』で主人公の三日月・オーガスを演じる河西健吾さんと、オルガ・イツカ役の細谷佳正さん。ここで、最初のシークレットキャストとして梅原裕一郎さん(ユージン・セブンスターク)と櫻井孝宏さん(マクギリス・ファリド)が姿を見せると、もはや歓声は悲鳴に。ガエリオ・ボードウィンの松風雅也さんも参戦して、まだ開始1時間も経っていないというのに最高潮の様相を呈すほど。そして、彼らと入れ替わりに登場したTRUEがEDに起用された「STEEL-鉄血の絆-」を披露しました。

2作品が終わったところで、司会進行を務める毎日放送の鈴木健太が登壇。前出のキャストが舞台上に揃ってのトークタイムではアニメフェス恒例の挨拶から始まり、生アフレコやフェス出演への感想が述べられました。さっきまでの真剣な表情から一変、お茶目なコメントやテンポのいいツッコミなどから演者たちの普段の関係性や人柄が伝わる和やかな一場面となりました。

次の作品『マギThe kingdom of magic』からは、石原夏織さん(アラジン)、梶裕貴さん(アリババ)が出演。ジャーファルとして櫻井孝宏さんが再登場し、サプライズゲストの小野大輔さん(シンドバット)を交えて、大阪を舞台にしたオリジナルドラマを聴かせてくれました。途中、『進撃の巨人』『七つの大罪』『黒執事』『コードギアス 反逆のルルーシュ』といった他作品のキャラも演じ分け、アニメパートのシリアスなシーンとの緩急で観客を魅了します。その後のスペシャルアーティストライブでは、中川翔子さんがパワフルに「空色デイズ」を歌い上げ、マギの主題歌「The Bravery」をカバーしました。続く4作品目は、『血界戦線 & BEYOND』。レオナルド・ウォッチ役の阪口大助さんの朗読から始まり、サプライズとしてベテラン勢の小山力也さん(クラウス・V・ラインヘルツ)と宮本充さん(スティーブン・A・スターフェイズ)が加わると、一際大きな驚きと喜びの声が上がりました。自由な雰囲気で進められたキャストトークも盛り上がり、アリババ役の梶さんが「当時を思い出して涙が出そうになった」としみじみする一幕も。

そして、『進撃の巨人 Season3』の主人公エレン・イェーガーとして再び壇上に立った梶さんと、その背後で流れる迫力の映像に、本日何度目かの大歓声が響き渡る中、観客の予想を裏切らず、小野さんがエルヴィン・スミスとして再出演。そこへ、シークレットゲストの神谷浩史さん(リヴァイ)が姿を現したからもう大変! 会場のボルテージは一気にマックスへ。興奮冷めやらぬままライブへ突入すれば、流れてきたのは中島愛さんがランカ・リーとして歌う『マクロスF(フロンティア)』の人気曲「星間飛行」。素敵な歌声にうっとりする多くの男性客。彼らが待ちに待った『魔法少女まどか☆マギカ』が、トリを飾ります。登壇したのは、悠木碧さん(鹿目まどか)、加藤英美里さん(キュゥべえ)、喜多村英梨さん(美樹さやか)の華やかなお三方。声優ユニットTrySailも駆けつけて、スマホアプリゲーム『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』の主題歌「かかわり」と、TVサイズの「コネクト」で魅せてくれるといううれしい演出も。最後のキャストトークでは、各キャラの名セリフをアレンジした挨拶に多くの笑いが起こるのを受けて、神谷さんが「会場の反応が良くて、役者やってて良かったと思いましたー」と甘いヴォイスで、にっこり。多くの女性客がうっとりしていました。

シークレットゲストの方が多い豪勢なラインナップで進行してきたイベントも、そろそろクライマックス。MCの鈴木がファン垂涎のパンフレットを紹介し、「長丁場に亘ってお送りしてきましたが、さようなら」とあっさり退場。拍子抜けな雰囲気漂う中、ステージ上の掃除を始めたスタッフ越しのスクリーンには「10年後も楽しめるアニメをお届けできるよう努めてまいります」といったMBSからの挨拶文が映し出され、え?まさか本当にこれで終わり??とざわつき出すと、シメの文言「これからも全てのアニメーションへの応援をよろしくお願いいたします」が次々と8バージョンも流れ、緊急参戦したのは『涼宮ハルヒの憂鬱』で涼宮ハルヒを演じた平野綾さん。学祭のライブシーンに合わせて「God knows…」を歌うと、まさかのSOS団を呼び込み、キャラとのシンクロダンスを踊りながら「ハレ晴レユカイ」でエンディングと相成りました。

全てのキャストが勢揃いしたフィナーレでは、一言メッセージで笑いの絶えないコメントが続き、仕事の都合で既に東京行きの新幹線に乗っていた櫻井さんからの手紙を小野さんが代読するという展開に。そこに本人音声が重なり……放送局の垣根を跳び越えて、来春の劇場版公開を控えた『おそ松さん』からA応Pが乱入! 「はなまるぴっぴはよいこだけ」を歌って踊るという、最後の最後までサプライズだらけの4時間。キャストたちの「MBS!」コールに、観客が「アニメフェス!!」とレスポンスして、名残を惜しみつつも無事に閉幕したのでした。

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