大阪芸術文化FES

2018年9月29日(土)- 11月4日(日)

大阪・万博記念公園サーキット2018

フェラーリ、マクラーレン、ポルシェなど、新旧名車が万博公園に集結

万博記念公園をサーキットに見立て、お祭り広場、太陽の広場、上の広場を中心に、全長1.3kmをF1やスーパーカーが走る、「大阪・万博記念公園サーキット2018」が開催されました。観覧者のごく間近で新旧名車が華麗で美しい走行を披露。コース上にはカメラが配置され、各エリアでの走行の様子はお祭り広場内の大型ビジョンに映し出されます。また、同時開催のカルチャー&アートミックスEXPOのレポートもこの画面で映し出されました。

オープニングイベントでは、MCの松下まゆみさんが「約100台もの名車が万博記念公園に集合し、卓越したデザインやフォルムが一級の、芸術作品とも言える名車を見ることができるチャンスです。ちなみに昨年は台風で中止になりましたが、今年は秋晴れ。いいお天気で良かったです。ぜひ、皆さん楽しんでください!」と挨拶しました。

では、早速デモンストレーションランです。
1番目はMcLaren Senna。
「英国の自動車メーカー『マクラーレン』の、アルティメットシリーズの最新モデルです。車名に、あの音速の貴公子の名を冠した、最新のデザインと最新鋭のメカニズムを持ち合わせた芸術品の、西日本初走行をぜひごらんください」と松下さんが紹介。マクラーレンはエンジン音を唸らせ、地面を滑るようにお祭り広場内を2周。手を伸ばせば届きそうなほど間近で走るマクラーレンに、観覧者も興奮。各々カメラを構え、目の前を通り過ぎる瞬間を逃さないように動画や写真に納めていました。
次はFerrari 458 CHALLENGEとFerrari 488 CHALLENGEです。

458のドライバーは井入宏之さんです。井入さんは大阪府出身で、 2006年のSUPER GT・GT300クラス(シリーズチャンピオン)。走る芸術品「フェラーリ」のレーシングカーを華麗に走らせてくれました。
3番目はDOME CIVIC TCRです。
今、最も旬の世界的カテゴリー「TCR(レース用ツーリングカーの規格)」、最新の技術を詰め込んだレーシングカーです。エンジンの爆音を響かせながら、豪快なスピードで広場を走り抜けます!
4番目はFerrari FXX-K。世界最高峰の芸術作品に贈られる、2016年度コンパッソ・ドーロ賞を受賞した、世界で32台しか生産されていない名車です。美しくも戦闘的なスタイルの走行です!

5番目はミハエルシューマッハが2003年に優勝した伝説のF1マシンFerrari F-1 F2003-GA。ドライバーは、大阪府出身で日本人5人目のF1レギュラードライバーになった中野信治さんです。「F1のサーキットでもこんなに近くでみることはできません」と紹介する松下さんの呼びかけで、観覧者全員の「スタート!」の掛け声と同時に、エンジンもスタート!F1カー独特のエンジン音が響き、会場内から歓声が沸き起こります。
6番目は川畑真人さんによるパフォーマンスです。車はFerrari Portofino。美しさと空力的に優れたボディラインです。芸術的なGTカーと、インターコンチネンタルドリフティングカップ初代王者「川畑真人」氏(TOYOTIRES契約ドライバー)の華麗なる芸術的なパフォーマンスラン。お祭り広場内をドリフト走行で、8の字を華麗に描きます。プロレーサーの華麗なテクニックに、会場から拍手が起こりました。
7番目は世界ラリー選手権の優勝車、IMPREZA WRC 98。ドライバーの新井敏彦さんは全日本ラリー選手権 (JRC) や世界ラリー選手権 (WRC) などで活躍する日本を代表するラリーストの一人です。芸術的な美しいブルーのボディカラーが映えます!

次の出展者パレードでは、参加者が愛車であるスーパーカーを披露。フェラーリ、マクラーレン、ポルシェなど10087台もの名車が園内をパレード走行しました。参加ドライバーの皆さんが大阪文化芸術フェスの旗を振り、来園者も手を振りあい、全長1.3㎞を並んで走行しました。ステージでは井入宏之さんと川畑真人さんの楽しいトークと解説があり、「こんなに多くの種類のスーパーカーを見ることはないですよ。壮観です。皆さんたくさん写真を撮ってくださいね」と呼びかけていました。

また、夢の池の前では、約100台もの名車が展示されていました。フェラーリやポルシェ、マクラーレンなど、レトロなクラシックカーから最新のスポーツカーまでがずらり。車のそばに近寄って見ることができるのはもちろん、中にはエンジンルームをオープンにしている車もあり、車好きの来園者が興味津々に眺めていました。

午後の最初のプログラムは、大阪文化芸術フェス交流イベントです。人気お笑い芸人のダイアンの西澤裕介さんと津田篤宏さんのお2人がゲストとして登場。松下さんとの軽快なやり取りに、会場からは何度も笑いが起きていました。最後に、西澤さんは「こんなイベントにどんどん参加して、大阪をもっと元気もりもりにしたい」とコメント。津田さんは渾身のギャグを披露し、会場を沸かせてショーを締めくくりました。

次に、軽快なスピードでレーシングカーが登場。ステージ前でドアが開き、レーシングスーツを着用した大阪府知事が登場しました。ステージに登壇した知事は、「この10月の海外からのお客さんは前年対比10%の伸びでした。これは大阪のみなさんのおもてなしの心が伝わって、リピーターが増えているということ。今後も大阪府、大阪市が一体となって、民間団体が芸術・文化を発表できる場を作るお手伝いをしたいと思っています」と挨拶。その後、午前中のデモストレーションランでドライバーを務めたの中野信治さん新井敏弘さん、川畑真人さん、井入宏之さんの4人が登壇し、知事とゲストドライバートークショーを繰り広げました。それぞれ、午前のデモンストレーションランの感想を聞かれ「(車が近づくと)小さい子どもさんが走ってきます。子どもさんが大きくなった時に車の文化を継承してくれると思います(新井さん)」「子どもの頃遊んだ万博公園で走らせるのはうれしいですね(中野さん)」などとコメント。川畑さんが「次は御堂筋で走らせてもらいたいです」と知事に冗談交じりにお願いする場面もありました。また、乗った車についての感想を求められると、それぞれがスピード・パワーに優れたレーシングカーの魅力を語り、時間がなくなるほどでした。最後に知事が「車は芸術。自動運転もありますが、自分で運転することで人生に厚みが生まれます。次の世代の人たちに、車に触れていただいて、人生の楽しさを積み上げていただきたいと思います」と締めくくりました。

13時からは、2回目のデモンストレーションランがスタート。滅多にお目にかかれないサーキット専用車をひと目見ようと、お祭り広場だけでなく沿道にも隙間がないほどびっしりと人が立ち並び、カメラを構えてシャッターを切っていました。
その後の2回目の出展者パレードでは、知事も1号車の助手席に乗り込み、沿道の人たちに手を振りながら走行を楽しみました。
最後のクロージングイベントでは、この日のデモンストレーションランや出展者パレードで華麗な走行を見せたスーパーカーがお祭り広場に集結。「自動車は文化だ!」の横断幕を掲げ、ドライバーと共に記念撮影を行いました。最後の最後まで多くの車ファンが集まって写真を撮り、熱狂のうちにイベントが終了しました。

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